Hint-Pot | ヒントポット ―くらしがきらめく ヒントのギフト―

カルチャー

南アフリカ人「日本はとても多い」 衝撃受けた日本の“当たり前” 母国では「日常使いするものではない」ものとは

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

南アフリカから来たカティアさん【写真:Hint-Pot編集部】
南アフリカから来たカティアさん【写真:Hint-Pot編集部】

 日本を訪れた外国人には、日本人にとって“当たり前”の景色も、日本を訪れた外国人の目にはまったく違って映ることがあります。南アフリカから2度目の日本旅行にやってきたカティアさんは、ある乗り物の多さに目を見張ったといいます。いったい、何に驚いたのでしょうか。

 ◇ ◇ ◇

2度目の訪日 今回は東京へ

 日本へ来るのは今回で2度目という南アフリカ人のカティアさん。前回は京都と大阪を訪れており、今回は東京観光を目的にやってきました。

 東京の街を歩くなかで、カティアさんがとくに驚いたことがあるといいます。

「日本は自転車がとても多いなって。子どももよく乗っているよね。南アフリカの人口は日本の半分なのに、国土は3倍くらいで広いから、自転車だと何もかもが遠くて時間がかかってしまうの。南アフリカでは、例えばビーチや公園などでは自転車に乗るけど、いわゆる日常使いするものではないのよ」

自転車に対する安全対策も進む日本

 カティアさんが指摘するように、日本では自転車が日常的な移動手段として定着しています。実際、日本の自転車保有台数は約2人に1台といわれています。また、国土交通省の「平成27年全国都市交通特性調査」によると、交通手段分担率は全目的で13%超であり、自転車先進国の欧米諸国と比較しても高い水準です。

 日本では自転車利用の促進とともに、安全対策も進んでいます。2026年4月1日からは自転車の交通違反に対し、「青切符(交通反則通告制度)」が導入される予定です。これは、信号無視や一時停止違反、右側通行といった危険行為に対して、その場で反則金を科す仕組みが適用されるというもの。これまでは指導・警告中心だった領域に、明確なペナルティが加わる形になります。

 また、近年はヘルメット着用努力義務の周知、子どもを乗せる電動自転車の安全基準の強化、車道・歩道の通行区分標示の拡充など、事故を未然に防ぐための環境づくりも同時に進んでいます。

 南アフリカのような広大な国土を持つ国では、自転車は娯楽やレジャーの道具。一方、日本のようなコンパクトな都市構造では、自転車は通勤や通学、買い物など日常に欠かせない生活の足となっています。国土の違いが、こうした文化の違いを生んでいるのかもしれません。残りの滞在期間も、カティアさんには東京ならではの発見をたくさん楽しんでほしいですね。

(Hint-Pot編集部)