カルチャー
「興味深く見ているんだ」 オーストリア人が日本の道路で衝撃 「譲り合っているような」と感激した日本人の行動とは
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日本を訪れる外国人観光客が驚くことのひとつに、日本人の礼儀正しさや秩序を重んじる姿勢があります。公共の場での振る舞いや他者への配慮は、多くの旅行者の心に残るようです。初めて日本を訪れたオーストリア人の大学生も、ある場面で日本人の「譲り合いの精神」を目の当たりにしたといいます。いったい、どんな光景だったのでしょうか。
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日本では日常的な光景に感動
友人のマックスさんとともに、オーストリアの首都・ウィーンから来たヤコブさん。日本へ来るのは、ふたりとも初めてだといいます。大阪や京都、神戸、伊豆、そして東京をめぐる3週間の滞在です。
ヤコブさんには、日本での滞在中に興味深く感じたことがありました。
「街中で、車がすごく安全にゆっくりと走っているよね。譲り合っているような。駅でも人が謝り合ったり、距離をとったりしているのは見ていたんだけど、車の運転もそうなのかと、興味深く見ているんだ」
日本では、歩行者やほかの車両に対する配慮が、運転にも表れていると感じたというヤコブさん。横断歩道で歩行者を優先したり、狭い道で譲り合ったりする光景は、日本では日常的なものですが、新鮮に映ったようです。
実際、国際道路交通事故データベース(IRTAD)がデータを有する30か国について、人口10万人あたりの交通事故死者数を比較すると、日本は2.6人(2023年)で第5位に位置しています。一方、ふたりが住むオーストリアは18位で4.4人。この数字からも、日本の道路の安全性が高いことがわかります。
駅や公共の場だけでなく、道路でも見られる譲り合いの精神。それは日本人の「思いやり」の文化が、さまざまな場面に根付いていることの表れなのかもしれません。残りの滞在期間も、マックスさんとヤコブさんには、日本ならではの体験をたくさん楽しんでほしいですね。
(Hint-Pot編集部)
