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どうぶつ

「誰と戦っていたかわからなくなっちゃった…」 マーモット姉妹の1分以上に及ぶ“喧嘩ごっこ”に反響「もうコントやん」「20回は観た」

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

社会的な順位や力関係を確認するための「遊びの一種」

 話題となった動画で最初に押し合いを始めたのは、ヒマラヤマーモットで生後6か月で男の子の「トルテ」くんと女の子の「ティラミス」ちゃん。同施設のスタッフによると、2匹は仲良し姉妹で、トルテくんは社交的で甘えん坊、ティラミスちゃんはやんちゃで社交的な性格だそう。

 この日は朝ごはんを食べた後しばらくして突然、“喧嘩ごっこ”を始めました。マーモットたちはとても穏やかですが、このように小競り合いをすることがあるといいます。ドクターマーモットさんによると、マーモット特有の「模擬戦闘」と呼ばれる行動で、深い意味があるそうです。

「これは、喧嘩ではなく、あくまで社会的な順位や力関係を確認するための『遊びの一種』で、終わった後はすぐに毛づくろいをし合っています。野生では群れの中で順位を決める必要があったり、天敵に遭遇した際に命を守るため、幼少期からこうした『訓練』を行います」

 成獣でも縄張り意識が強くなる春先などに軽い模擬戦闘を行うことがあるそうですが、「実際にケガをするような争いになることは滅多にありません」と、ドクターマーモットさんは説明します。

 実は、途中で“喧嘩ごっこ”に入ってきたほかのマーモットは、仲裁に入ったわけではなく「何をしているの?」と様子を見にきただけのよう。「止めるというより、全体の空気を和らげるような存在」で、野生でも群れ全体が互いの行動を観察し合うため、このように「見守る」行動はよく見られるそうです。

マーモットファーストで運営される マーモット村

マーモットと触れ合えるマーモット村【写真提供:マーモット村 大阪(@mamomura_osaka)さん】
マーモットと触れ合えるマーモット村【写真提供:マーモット村 大阪(@mamomura_osaka)さん】

 マーモットたちの“喧嘩ごっこ”の舞台となったのは、大阪で11月7日にグランドオープン予定の体験型のマーモットカフェ「マーモット村 大阪」(@mamomura_osaka)です。ドクターマーモットさんが施設を監修し、無理な展示やふれあいを強いることなく、「自然に見守る」ことを大切にする「マーモットファースト」で運営されています。

 ドクターマーモットさんは家族を失った悲しみの中、マーモットと出会い、その優しさや癒しに救われた経験があり「この癒やしをもっと多くの人に届けたい」との思いから、マーモットの保護・啓発活動もしています。

 このほどオープンする「マーモット村 大阪」では、21匹のマーモットがのびのびと暮らしています。「来店者の方は、運が良ければ模擬戦闘や毛づくろい、鳴き声でのコミュニケーションなど、マーモットたちの自然な行動を見ることができる」そうです。

 マーモットのプロフィールなどは、マーモット村 大阪でも確認することができますよ。

(Hint-Pot編集部)