カルチャー
「最初は戸惑った」→「とても効率的」 フランス人が困惑……日本と違いすぎる母国の食事スタイルとは
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日本の食文化は、質の高さや多彩さで世界中から称賛を集めています。ただ、食事のスタイルには国や文化ごとに違いがあり、初めて日本を訪れる外国人にとっては思いがけない驚きもあるようです。ハネムーンで日本旅行を楽しむフランス人カップルも、日本での食事に最初は少し戸惑ったといいます。いったい、どんなことに困惑したのでしょうか。
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ハネムーンで28日間の日本旅行
フランスからやってきた、クラリスさんとアレクシスさん。ハネムーンのために思い切って長期休暇を取り、28日間かけて京都や長野、広島、大阪、兵庫、大分、東京など日本各地をめぐります。ふたりにとって、ここまで長い旅は初めてだそうです。
「日本に来たのは、長い歴史と伝統、日本文化を知りたかったのと、マンガも好きなのでカルチャーに興味があったから。ふたりとも行ったことがなかったから、どちらにとってもファーストチョイスだったの」
そう話したクラリスさんの言葉にうなずきながら、アレクシスさんも「あと食だね」と加えました。
食事スタイルの違いに戸惑い、そして気づき
日本の食文化を楽しみにしていたふたりですが、戸惑ったこともあったそうです。
「日本はオーダーして、食べて、出るまでに10分とか20分でどんどん回転するお店も多い。カウンター席だけのお店とかね。一方フランスだと、下手したら3時間とかかけて食事をするスタイルが根づいている」
フランスでは、食事は単に空腹を満たすだけではなく、家族や友人との会話を楽しむ大切な社交の時間として位置づけられています。そのため、レストランでは前菜からデザートまでゆっくりと味わうのが一般的です。一方、日本では効率性を重んじる文化があり、とくにランチタイムには短時間で食事を済ませる人も少なくありません。
クラリスさんはこの違いに初めは困惑しつつも、ある気づきがあったといいます。
「慣れてしまえば問題ないし、いろんな予定を入れたいときにはとても効率的だと気づいたの。食事が出てくるのを待ってゆっくり食べていて、美術館が閉まっちゃったり、行きたい場所に行けなかったりしたら困るから」
長期滞在とはいえ、限られた日数でできるだけ多くの場所を訪れたいふたりにとって、日本の効率的な食事スタイルは、観光スケジュールを立てるうえでも理にかなっていたようです。
ハネムーンで日本の魅力を満喫しているクラリスさんとアレクシスさん。残りの滞在でも、日本ならではの文化や食を楽しみながら、思い出に残る時間を過ごしてほしいですね。
(Hint-Pot編集部)
