パールの様子に飼育員さんもびっくり

　パールは、2003年生まれの22歳。とても賢く、繊細な性格でありながら、大胆な部分もあるそうです。初めての子育てに奮闘しているようですが、「初めての子育てとは思えないほどの母親ぶりです」と飼育員さんは話します。

　一方のタオは、2023年生まれの2歳。好奇心旺盛でいろいろなことに興味津々ですが、少し慎重な一面もあるといいます。

　動画の撮影時、タオは“ひとり”で起きて退屈だったのか、横になったパールのそばで自由に動き回っていたそうです。その後、パールも起き上がり、一緒に採食を始めました。

　当時のパールの状況について、飼育員さんは「本当に眠っていたのか、タオのいたずらに耐えてじっとしていたのかはわかりません……」と振り返ります。

以前からよく見られる朝の光景

　寝ているパールにタオがちょっかいを出すのは、この日に限ったことではないようです。飼育員さんによれば、以前から見られる行動だといいます。

「パールのほうが先に横になったり、タオが先に起きたりした際は、寝ているパールの周りをぐるぐると回ったり、上に座ったり、鼻や足でちょっかいをだしたりという様子がよく見られます」

　タオは成長に伴い、今では“ひとり”で行動したり、ほかの個体と一緒に過ごしたりする時間も増えてきました。しかし、パールとの絆や愛情が変わることはありません。

「タオが何かに驚いたり、少し危険なことがあったりすると、パールはすぐに駆けつけています」

　そんな平和な光景が広がる同園は、冬季期間に入り、2月末日まで開園時間が午前9時30分から午後4時（最終入園は午後3時30分）までとなっています。楽しいイベントも盛りだくさんで、12月11日（木）から1月13日（火）まで「干支展」を開催。「午（うま）」にちなみ、パネル展のほか、シマウマやミニチュアホースの飼育員特別ガイドなども実施されるそうです。休園日などの詳細は、園の公式サイトで確認してくださいね。

（Hint-Pot編集部）