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「助けて、お願い!」 点字ブロックに立つ白杖の人→背後から女性が暴言… 怒鳴り返した目撃者の行動に“いいね”殺到「勇気が本当にすごい」
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バリアフリー化が進む現代社会でも、視覚障がい者への理解不足や配慮の欠如が問題となることがあります。街中で誰もが安心して過ごせる環境を作るためには、一人ひとりの意識が重要です。ある女性が体験した信じられない出来事が、X(ツイッター)で大きな反響を呼んでいます。投稿者のみん(@min_mineTea)さんに詳しいお話を伺いました。
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点字ブロックで信号待ち中に起きた驚きの出来事
「知らん人に大きな声出すほどムカついたの久しぶりすぎて、心臓バクバクしてる」
そんな書き出しで、信じられない出来事を綴ったみんさん。買い物に出かけた際、信号待ちをしていたみんさんの近くに、点字ブロックの上で待つ、白杖を持った視覚障がい者の方が立っていたそうです。
そこへ、後ろから中年の女性が近づいてきました。そして突然、視覚障がい者の方を思いっきり後ろに引っ張ると、「前に立つな!!!」と怒鳴り出したといいます。
視覚障がい者の方は点字ブロックがわからなくなってしまい、パニック状態に陥ります。「助けて、点字ブロックがわからへん! 助けて、お願い!」と叫ぶ視覚障がい者の方に対し、加害女性は「ふらふらするな!! ボケ!」と暴言を浴びせ続けます。
突然の出来事に驚いたみんさんでしたが、咄嗟に体が動き、「私の腕掴まってください!」と声をかけました。視覚障がい者の方はみんさんの肘のあたりを持ち、一緒に点字ブロックまで移動します。しかし、加害女性は「邪魔や!! ふらふらするんやったら轢かれてまえ!!」とさらに暴言を続けました。
我慢できなくなったみんさんは「あんたのせいやろ!! 頭おかしいんとちゃう!?」と思わず怒鳴り返してしまったといいます。その後、加害女性は信号を渡らず、別の方向へ去っていきました。
一部始終を綴った投稿には、6.4万件もの“いいね”が。リプライ(返信)には、「みんさんの行動は何も間違っていないし、素晴らしい対応だと思いますよ!」「怖い体験でしたね……勇気を持って行動されていて本当にすごいです」といった称賛の声が多数寄せられています。
そのあと、バス停まで送っていったみんさん
みんさんによると当時、周囲にはほかに2人の通行人がいましたが、突然のことに固まってしまっていたそうです。信号が変わったあと、横断歩道を渡りながら「怖い……」「なに……」と呟く声が聞こえてきました。
そのあと、被害者の方と一緒にバス停まで約7分ほど歩いたというみんさん。緊張が解けないなかでも、「怖かったですね」「ケガはありませんか」と声を交わし、行き先を確認しながら歩いたそうです。
「変な人でしたね」「歩くのが速かったら言ってくださいね」と声をかけると、相手からは「本当に助かりました。ありがとうございました」と何度も感謝の言葉が返ってきたといいます。
「お別れするときに、『こんなことがあってしばらく気持ちが落ち着かないと思うんですけれど、ゆっくり休んでくださいね』と伝えました」