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電気代が年間1万円以上ムダに!? フィルターの汚れ→暖房効率が低下 知っておきたいエアコンの正しい掃除法
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冬の暖房費を節約するには、冷気を防ぐだけでなく、エアコンの性能をしっかり引き出すことも大切です。そのために欠かせないのが「定期的な掃除」。フィルターにほこりが詰まると暖房効率が落ち、余計な電力を使ってしまうこともあります。そこで今回は、家庭でできるエアコンの正しい掃除方法と、注意しておきたいポイントを紹介します。整理収納アドバイザーの伊藤まきさんに、節約のコツをお聞きしました。
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こまめなエアコンのフィルター掃除で節約!
暖房費を節約するためには、冷気を防ぐ工夫をするとともに、暖房機器のメンテナンスを丁寧行うことが大切です。
とくにエアコンは、「買ってから一度もクリーニングをしたことがない」なんて人は少なくないようです。ほこりやペットの毛などが内部で目詰まりを起こすと、暖房効率が低下してしまいます。掃除をするだけで年間1万円以上、電気代を節約できるケースもあるため、2~3年に1度は専門業者による内部クリーニングを行うのが理想です。
また、エアコンのフィルターが汚れていると、熱交換機であるアルミ製フィンにほこりが付着します。フィンが汚れると熱交換がうまく行われず、冷暖房効率が一気に低下するうえ、湿気を含んだほこりにカビが発生することも。フィルターは使うほどにほこりが溜まるため、遅くとも2週間に1度は取り外して丸洗いし、清潔な状態を保ちましょう。
エアコンの掃除の仕方は機種にもよりますが、基本的には下記の順に行えば問題ありません。
1. 電源プラグを抜く
感電防止のため、必ずコンセントを抜いてから作業を始めましょう。
2. フィルター表面のほこりを吸い取る
エアフィルターや吸気フィルターの表面に付いたほこりを、掃除機などでやさしく吸い取ります。
3. フィルターとダストボックスを水洗いする
フィルターと、あればダストボックスを取り外し、水洗いして汚れを落とします。汚れがひどい場合は、薄めた中性洗剤にしばらく漬けてから洗うと効果的です。
4. しっかり乾かしてから元に戻す
洗ったフィルターやダストボックスは、陰干ししてしっかり乾かしてから本体に戻しましょう。濡れたまま取り付けると、カビの原因になります。
5. 外装やフラップのほこりを拭き取る
最後に、エアコンの外側や吹き出し口のフラップ部分などについたほこりを、柔らかい布で拭き取ります。
これ以外の場所は、故障につながることがあるので、家庭での掃除はおすすめしません。ドラッグストアなどで手に入るエアコン用の洗浄スプレーは一見手軽に見えますが、洗剤汚れがフィンにこびりつき、臭いやカビの原因になってしまうことがあります。使用は控えるのが無難です。
なお、カビが一度発生してしまうと、フィルター掃除だけでは除去することができません。そのまま使い続けてしまうと、アレルギー性肺炎を引き起こすおそれも。フィンに黒い塊がついている場合は、すぐに専門業者へ連絡し、クリーニングをお願いしましょう。
(Hint-Pot編集部)