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漫画

「私は黒い服が着られなくなった」 偏見を受けることも…皮膚の病気「乾癬」のリアル 女性が描いた実体験漫画に感謝の声

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

漫画のワンシーン。黒い服に落ちるフケを見て悲しむ清野さん【画像提供:清野705(せーのなおこ)|イラストとマンガ(@SEINO705)さん】
漫画のワンシーン。黒い服に落ちるフケを見て悲しむ清野さん【画像提供:清野705(せーのなおこ)|イラストとマンガ(@SEINO705)さん】

 見た目で誤解されやすく、あまり知られていない皮膚の病気「乾癬(かんせん)」。乾癬を患う女性が、自身の体験や日常生活での困り事を描いた漫画を投稿し、X(ツイッター)で大きな反響を呼んでいます。インプレッション数は100万以上、“いいね”数は6000件以上を集めた漫画について、清野705(せーのなおこ)|イラストとマンガ(@SEINO705)さんに詳しいお話を伺いました。

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「黒い服が着られなくなった」衝撃の始まり

 イラストレーター、漫画家として活動する清野705さん。公式サイト「イラストとマンガ 清野705」でも作品を公開しています。

 今回話題になった漫画は、10月29日の世界乾癬デーに合わせて公開されたものです。投稿には、「私は『乾癬(かんせん)』という皮膚の病気になりました。見た目で誤解されやすく、季節によって症状も変わる……そんな乾癬のことを、少しでも知ってもらえたらと思い漫画を描きました」というメッセージが。

 漫画は、黒い服に落ちるフケを見て「デザイン……気に入ってたのにな……」と悲しむ、清野さんの姿から始まります。傍らには「すてるモノ」と書かれた段ボール箱が置かれており、「私は黒い服が着られなくなった」という衝撃的な一文が添えられています。

 漫画では、清野さんが患う「尋常性乾癬」のメカニズムや症状などをわかりやすく説明。また、2021年のコロナ禍に発症したときの様子も振り返っています。

 さらに、黒い服を着られない、アルコール消毒液が染みて使えないなど、日常生活でのリアルな困り事も紹介。あまり知られていない病気のため、他人の視線が気になったり、偏見を受けてしまったりといった悩みを持つ人も少なくないようです。そのため、清野さんは「私たち乾癬の患者にとって、知ってもらうことが一番の救いです!」と締めくくっています。

 この投稿には、6000件以上の“いいね”が集まりました。さらに、リプライ(返信)には、一般社団法人日本乾癬性疾患協会(@japan_wpd)から「素晴らしい漫画に感動しました あーーわかる! わかる! って共感できることがいっぱい! 乾癬のことたくさんの人に知ってもらいたいです!」というコメントが届いています。