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ダイエットがうまくいかない人は「冷え」に要注意 管理栄養士に聞く 身体を温めるコツ

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

教えてくれた人:森川 有子

冷えを防ぐことで、身体に様々なメリットが生まれる(写真はイメージ)【写真:写真AC】
冷えを防ぐことで、身体に様々なメリットが生まれる(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 暦の上では、春が訪れる時期。今年は暖冬と言われつつも、まだまだ寒い日はありそうです。そして、ダイエット中の女性にとっての大敵は「身体の冷え」。特に筋肉が少ない女性は、冷えやすいとも言われています。身体の冷え対策は大切。「ダイエットを何度も失敗している人の特徴の1つに『冷え』があります」と言うのは、管理栄養士でダイエットトレーナーの森川有子さん。健康的に痩せるために、「冷え」を防ぐコツを聞きました。寒い地域や季節に採れる野菜などは一般的に体を温めることもあるそうです。

 ◇ ◇ ◇

身体の冷えは脂肪燃焼率を下げてしまい、痩せにくい身体に

――寒い時期は、身体の芯から冷えます。ダイエットをする上でもデメリットはあるのでしょうか?

「この季節は『冷え』で不調のもとを溜め込みやすくなります。体温が低いと風邪をひきやすかったり、免疫力が低く、抵抗力が弱くなりがちです。ダイエットをする上でも、この身体の内部の冷えはかなりの“妨害”をしてきます。簡単に言うと、脂肪燃焼効率を下げてしまい、頑張ってもなかなか痩せない! という方の8割は、私がダイエットコーチを手掛けた経験上、冷え性です。自分で脂肪を燃やすだけのパワー、熱量が弱くて、残念ながら、なかなか痩せないのです」

――冷えやすい食習慣はあるのでしょうか?

「ダイエットする時に、単にカロリーだけを下げた食事をしたり、極端に炭水化物をカットしたり、生野菜ばかり食べるダイエットに取り組んでいる方々は要注意です。身体を冷やす要因の1つになります。また上白糖、精製された甘味料やそれらを含む洋菓子や食べ物を過度に摂取したり、防腐剤や添加物が大量に入っている食品、加工品や外食での栄養の偏りも冷えやすくなると言われており、アイスや精製飲料など冷たいものばかりを摂取するのも問題です」

――身体を温める食べ物に意識を向けると良さそうですね。

「食べ物には、身体を温めたり、冷やしたりするものがあります。身体を温める食材としてはショウガやニンニクなどの香味野菜、唐辛子のような香辛料などが代表的ですね。また、ナスやトマト、キュウリなどの夏野菜は、食べると身体を冷やしてくれます。この時期に身体を冷やす食材がNGかというと、調理法を工夫したり、調味料や香辛料の使い方でも変わるので、一概にダメとは言えません」

――香味野菜や香辛料の他にどんな食材が身体を温めてくれるのでしょうか?

「漢方や薬膳の考え方を参考にすると、身体を温めるもの、身体を冷やすものの見分けがしやすいかもしれません。土の中で育つ根菜類、玉ネギ、ニンジン、レンコン、山芋、ジャガイモ、ゴボウは身体を温めると言われています。その他、ニラ、ネギ、カボチャなども身体を温める野菜の代表です。果物だとリンゴ、サクランボ、ブドウも身体を温めると言われます。見分けのコツとしては、土の中で育ったもの、寒い地域や季節にとれるもの、黒っぽい、赤など暖色系の食物は身体を温めると覚えておくと良いでしょう」