Hint-Pot | ヒントポット ―くらしがきらめく ヒントのギフト―

2児を育てる管理栄養士直伝 子どもも大人も身体を温める「食」の工夫

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

教えてくれた人:長谷川 直子

さまざまな方法で楽しみながら、親子での冷え対策を(写真はイメージ)【写真:写真AC】
さまざまな方法で楽しみながら、親子での冷え対策を(写真はイメージ)【写真:写真AC】

子どもの冷え対策 食や習慣からのヒント

――ショウガが苦手という子が多いかもしれないです。

「そうですね。そういう場合はその他の食材を使うと良いと思います。たとえば、サケ、玉ネギ、ニンジン、大根、ジャガイモを使い、みそ仕立ての石狩汁などいかがでしょうか。寒い北海道で食べられているだけあって、身体を温める食材が入っています。大人用に、後で酒粕を加えても美味しいですね。ネギ、カブ、カボチャ、ゴボウ、豆腐など、好みでほかの食材を加えて良いでしょう」

――子どものおやつや飲み物などでも身体を温める工夫はありますか?

「冬でも冷たいジュースを何杯も飲んだり、アイスクリームを毎日食べたりすることは控えましょう。例えば、耐熱容器にリンゴ、ハチミツ、レモン汁を入れ電子レンジで加熱すると、美味しいリンゴのコンポートができます。ニンジンとリンゴのジュースもこの時期に美味しいですよ。ジューサーがあれば、簡単です。その他、白玉おしるこはいかがでしょうか。白玉粉に豆腐を一緒に入れて混ぜた、豆腐入り白玉団子を親子で作っても楽しいです。小豆のおしるこは、缶詰やレトルトを活用すると手軽です」

――その他に、冷えで注意点はありますか?

「食はもちろんですが、冷えの原因として運動不足も挙げられます。特に冬場は外で体を動かす機会も少なくなってしまいがちです。昼間の少し温かい時間帯にお散歩へ行く、家の中で親子体操やストレッチをするなどでも構いません。身体を動かす習慣をつけましょう」

(Hint-Pot編集部)

長谷川 直子(はせがわ・なおこ)


管理栄養士、公認スポーツ栄養士。09年から新潟を拠点にサッカーのアルビレックス新潟・栄養アドバイザーとして、選手、家族向け栄養セミナーの実施、メニュー作成や調整、個別の食事相談などをこなす。そのほか小中学校での食育講演会、新聞・雑誌の監修やラジオ出演など多彩に活躍。2児の母として自らの育児の経験を生かした食のアドバイスにも定評がある。