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子どもの朝食の悩み 手早く作るコツ、食べない時の工夫
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教えてくれた人:長谷川 直子
成長期の園児や小学校低学年の子ども達にとっても大事な朝食。つい、パンだけ、ごはんだけになっていませんか? 親も忙しい朝時間に手早く準備するためのコツ、またなかなか朝食が食べられない子への工夫などを、2児の母で管理栄養士の長谷川直子さんに聞きました。
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主食だけになっていませんか? 忙しいときもスムーズに用意するヒント
――気になるのが朝食。特に成長期の子にどんなものを食べさせたら良いのでしょうか?
「朝食には、体温を上げ、睡眠で休めていた脳を起こし、体を動かすための準備を整えるという役割があります。パンやごはんなど、炭水化物を多く含む主食、卵や魚などたんぱく質を多く含む主菜、野菜や海藻、きのこ類などを含むビタミン・ミネラルを含む副菜、牛乳・乳製品からカルシウムをそろえることが理想です」
――時間がなくて、しっかりと朝食を準備するのが難しいと感じる家庭も多いのでは?
「そうですね。私は、食育の講演の仕事など、お母さんたちから直接お話をする機会が多いのですが、普段の子どもたちの朝食の内容を聞くと、パンのみ、おにぎりのみ、など、主食だけで済ませていることが多い印象です。特に、子どもの体づくり、成長に必要なたんぱく質を取れていないことが多いです」
――忙しい朝の時間も手早く食事を用意できる工夫はありますか?
「朝から、目玉焼きやスクランブルエッグを作ったり、魚を焼くのが大変…というようであれば、前日に卵を茹でておく、魚肉ソーセージや魚の缶詰、納豆など常備しておくなどすると便利です。主食、主菜、副菜、乳製品のすべて用意するのは大変というようであれば、納豆ごはんと野菜の具だくさんのみそ汁。ロールパンに茹でたソーセージを挟んだホットドッグとフルーツヨーグルト。卵、ソーセージ、ツナ、カニカマ、チーズなどから一種類でも、たんぱく質を多く含む食材をのせてトーストしたり、挟んだりすると良いでしょう」