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「1年分のエサ代を集めなきゃ!」 京大クジャク同好会が文化祭で奮闘… 12年間続く学生たちの真剣な活動が話題に

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

クジャク会の寄付の看板を見つめるのは…【写真提供:京都大学クジャク同好会(@KU_peacock)さん】
クジャク会の寄付の看板を見つめるのは…【写真提供:京都大学クジャク同好会(@KU_peacock)さん】

 大学のサークル活動には、スポーツや文化系などさまざまなものがありますが、なかには珍しい生き物を飼育するサークルもあるようです。X(ツイッター)では、京都大学の「クジャク同好会」が文化祭で1年分のエサ代を集めようと奮闘する投稿が7.6万件もの“いいね”を集めて話題になっています。投稿者で、京都大学クジャク同好会(@KU_peacock)に所属する大平さんに詳しいお話をお伺いしました。

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1年分のエサ代の寄付を募るクジャク同好会

「4日間の文化祭で1年分のエサ代を集めなきゃ!」

 そんなコメントとともに投稿された写真には、大学構内で募金活動を行う様子が写っています。「クジャク同好会」と書かれた看板や、募金箱などが置かれ、その前には美しい羽をもつジャクが立っていました。

 クジャクのそばには、「その眼差しの先に、未来を」と書かれた貼り紙も。その光景は、まるでクジャク自身が募金を呼びかけているかのように見えます。

 この投稿がXで公開されると、7.6万件もの“いいね”を集めました。リプライ(返信)には「一肌ぬぐわよ」「1日あたりのコスト(餌代に限らず)が解ればお手伝いしやすいかな。年1~2回の写真多めのレポートが有ればなお」「めっちゃ使命感……」など、応援する声やアドバイスが多く寄せられています。

12年前の卵の孵化から始まったクジャク飼育

美しい姿のサカタニくん【写真提供:京都大学クジャク同好会(@KU_peacock)さん】
美しい姿のサカタニくん【写真提供:京都大学クジャク同好会(@KU_peacock)さん】

 写真に写っているのは、インドクジャクの「サカタニ」くん。12歳の男の子です。非常に人慣れしており、とてもおとなしい性格で、車や自転車に乗ることにも慣れています。好物は小松菜と豆腐なのだそう。

 京都大学クジャク同好会の発足は、今から12年前のこと。創設者が当時、鳥類の卵をかえすことにハマっており、ネットで購入したクジャクの卵の孵化に挑戦しました。結果4匹の雛がかえり、クジャクを育てるためサークルを発足したといいます。

「現在では、当時の4匹のうち2匹をお世話しています。活動内容としては、日ごろの餌やり・お世話に加えて、学祭や入試の日、新歓時期にクジャクを散歩に連れていくことです」

 そのほかにも、クジャクとは関係なく、会員で魚や生き物を捕まえたり、調理して食べたりする活動も行っているといいます。