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予想外の隙間風→暖房効率を高めるためには… 賃貸でも簡単にできる、家の隙間を防ぐ3つの対策をプロが解説
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教えてくれた人:伊藤 まき

築年数の経った家や建物では、経年劣化や地盤の変化によりわずかなゆがみが生じ、屋根・床・壁・窓枠などに隙間ができてしまうことがあります。その結果、予想外の隙間風が入り込み、冷暖房の効率を大きく下げてしまいます。遮熱カーテンや二重窓は一定の効果がありますが、隙間風そのものは防げないため、別のアプローチも必要です。では、エアコンやストーブで温めた貴重な暖気を逃がさないために、どんな方法が有効なのでしょうか。整理収納アドバイザー・伊藤まきさんに聞きました。
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直接的だけれど、確実なアプローチは「隙間をふさぐ」こと
隙間風対策の基本は、やはり隙間をふさぐこと。しかし、大規模なリフォームが必要になることもあり、金銭的な余裕がないと難しいものですよね。あまりお金をかけずにできる対策は下記の3つです。
1. 冷気遮断ボードの設置(窓枠まわりに)
発泡ポリエチレン製のボードを、隙間が気になる部分に立てかけるだけ。簡単に冷気の侵入を軽減でき、暖房効率を高めることができます。窓のサッシ部分にはめて隙間風を防止する「隙間風防止クッション」も便利。賃貸住宅で、壁や窓にテープを貼ることができないときにもおすすめです。

2. 隙間をふさぐテープの活用(窓・玄関に)
ホームセンターに行くと、窓や玄関とサッシの隙間を埋めるための、ゴム製のスポンジやモヘアが付いたテープが売られています。気になる部分に貼り、隙間風をシャットアウトしましょう。
3. パテやコーキングで埋める(小さな隙間に)
エアコンのホースを通す用の穴の隙間や、窓と壁の隙間に空いてしまった小さな隙間は、壁材用のパテやコーキングで埋めてしまいましょう。費用を抑えたい場合は、隙間に新聞紙などを丸めて詰め、表面だけをパテで埋める方法もあります。
こうして隙間をふさげば、ほこりや花粉が入り込むのも防げます。また、気になる害虫の侵入も防げるので“一石三鳥”。アイテムによっては100円ショップでも取り扱いがあるので、試してみても良いでしょう。
(和栗 恵)
伊藤 まき(いとう・まき)
整理収納アドバイザー1級、クリンネスト2級。ホテル清掃員や国鉄系レストランの厨房、内装会社、デパートの搬入搬出などで経験を積み、出版社に入社したのち独立。掃除しながら片づける「整理収納のプロフェッショナル」として各種ウェブメディアで記事を手がけ、掃除本の編集ライターとしても活躍中。
インスタグラム:maki_organize
