日常生活で突然訪れる、家電の故障。すぐに修理や交換ができればいいですが、それが難しい場合は焦ってしまいますよね。そんな窮地を見事に乗り切ったアイデアが、X（ツイッター）で話題になっています。投稿者のさくやの（@PGM_Hecate_II）さんに、詳しいお話を聞きました。

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正規パーツは在庫切れ…結束バンドで応急処置

　冷蔵庫のドアポケット部分が破損してしまったという、さくやのさん。購入してから1年と8か月ほど経ったときのことでした。扉を閉めた際、庫内に置いていたボトルが挟まってしまい、透明なプラスチック製ポケットにひびが発生。そのまま放置していたところ、徐々にひび割れが進行。ついには、完全に破断してしまったそうです。

　すぐにネットで部品の在庫状況を確認したところ、「入荷までしばらくお待ちください」の表示が。困ったさくやのさんは、応急処置を施すことにしました。

「冷蔵庫直った!!!!」

　そんなコメントともに投稿された写真には、結束バンドで補修され、使えるようになったドアポケットが写っています。家にあるものを使って補修したことで、事なきを得たようです。

　投稿には、7.2万件もの“いいね”が集まりました。リプライ（返信）には「すっげ！　生活力あるね～！」「この自分でなんとかするってほんまに良いよね」「偉いとしか言いようがない！」などの声が寄せられています。

見た目の評価は「70点くらい」

　結束バンドで応急処置を施した、さくやのさん。修理方法を考えた際、趣味である車やバイクについて思い出したといいます。

「車趣味の知識の応用です。エアロパーツを簡易修復する際、クロス型に縫うようにタイラップでつなぐ方法が車やバイク趣味の人の間であり、その手法が使えるのでは？　と思い、やってみました」

　割れた部分の両側に穴を開け、幅3.5ミリの結束バンドを10本使用し、クロス状に縫うようにして固定。1時間ほどかけて、丁寧に作業を完了させました。

　補修後の実用面については、「今のところ確認できる不具合はなく、問題なく使用できています」とのこと。ドアの開閉や、冷え具合も良好だといいます。ただ、見た目の満足度については控えめな評価です。

「補修後の見た目については、70点くらいかなと思っています。穴を等間隔に開けていれば、もう少しクロスの形がきれいになったのかなぁと思いました」

　それでも、この発想力と実行力には脱帽です。なお、冷蔵庫ポケットは、正規パーツが手に入りしだい交換する予定だそう。それまでの間、この見事な応急処置が、さくやのさんの冷蔵庫を守り続けることでしょう。

（Hint-Pot編集部）