日本は、時間に正確で効率的な公共交通システムが整備されており、世界中から高い評価を受けています。イギリスで暮らすポーランド人は、初めての日本旅行を楽しむなか、滞在中にある光景を目の当たりにして、言葉を失うほどの衝撃を受けたといいます。いったい、どんな体験をしたのでしょうか。

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初訪日で感じた魅力

　ポーランド出身で、現在はイギリスに住んでいるピートさんは、今回が初訪日。2週間の滞在予定で、東京や大阪、京都、広島をめぐる計画です。

　東京では、下町情緒あふれる谷根千エリアを散策したり、さまざまな観光スポットを訪れたりと、充実した時間を過ごしていました。移動には、主に電車を利用。そんななか、忘れられない経験をしたのです。

ロンドンでも見たことのない光景

「ロンドンに住んでいるから、もちろんメトロ（地下鉄）もあるんだけど、この前、日本で目にした光景は本当に信じられなかった。こんな世界が存在するのかって」

　ピートさんが驚きを隠せなかったのは、夕方の電車の混雑ぶりでした。

「夜の6～7時くらいだったと思うんだけど、本当に人がぎゅうぎゅうに乗っていて……。ロンドンでも、時間によっては混んでいる時間もあるんだけど、あんな光景はあり得ないなぁ」

　東京の電車は数分おきに到着し、ホームで係員が乗客を押し込むようにして乗せることも。それでも遅れることなく、ほぼ秒単位でダイヤが守られています。大量の乗客が、ほぼ無言で秩序正しく電車に押し込まれ、時間通りに運ばれていく――ピートさんにとってその光景は、ロンドンではまず見られない、日本独自の現象に映ったようです。

　大都市ならではの体験が、日本の新たな一面を知る機会となったピートさん。旅の後半では大阪、京都、広島と、それぞれ異なる魅力を持つ都市を訪れる予定だといいます。東京での驚くべき体験も含めて、日本のさまざまな顔を知る、貴重な旅になることでしょう。

（Hint-Pot編集部）