公共の場において、マナーを守ろうとする日本人の姿勢は、世界からも称賛される特徴のひとつです。初めて日本を訪れたイタリア人女性は、母親とともに各地をめぐるなかで、日本のマナー教育の浸透を実感したといいます。とくに強い衝撃を受けたと話すのは、どんな場面だったのでしょうか。

　◇　◇　◇

母娘二人旅で見えた、母国との違い

　イタリア人のニキさんは、母親とともに初めて日本へやってきました。18日間で各地をめぐるなか、日本人に対してある印象を受けたと話します。

「いかによく教育されているか、それに衝撃を受けています。街のきれいさや、人が多くいる場所で静けさを保つところ、法やマナーを守るところ。公衆トイレも、きれいに保たれていますよね」

　そのなかで、ニキさんがとくに驚いたのは、駅で見た光景でした。

「電車に乗るときも、イタリアだったら降りる人と乗る人が同時に動くから、互いに押しのけて前に進む。けれど、日本ではそんなこと起こらない」

　降りる人を待ってから乗車する――日本では当たり前となっているマナーも、多くの外国人観光客にとっては驚きのようで、日本人の姿勢が称賛されています。残りの旅程でも、日本の良いところをたくさん見つけてほしいですね。

（Hint-Pot編集部）