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「人生でまだ気づいてなかった」 電線トラブルで知った「電柱番号」の正体→実体験漫画に感謝の声
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電線に何かが引っかかっているのを見つけたとき、どこに連絡すればいいのか迷った経験はありませんか。X(ツイッター)では、自宅横の電線に引っかかったビニールを通報した際に「電柱番号」の存在を知り、驚いたという実体験漫画が話題になっています。1.1万件の“いいね”を集めた投稿について、くまおのマンガ堂@くまお(@wankais_manga)さんに詳しいお話を伺いました。
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「とりあえず市役所に電話」からの意外な展開
ブログ「くまおのマンガ堂」を運営し、Xやインスタグラム(kumaonomanga)でスカッと系漫画や育児漫画を毎日更新しているくまおさん。Amazon Kindleで公開している「くまおのマンガ集」も好評です。
今回紹介するのは、「電線に何か引っかかってた話」。以前、ブログで公開したものをXに再掲したところ、大反響を呼んでいます。
ある日、くまおさんは自宅横の電線に、大きなビニールが引っかかっていることに気がつきます。「自分じゃ取れないし、早く電話しなくちゃ!」と焦りますが、連絡先がわからず、とりあえず市役所に電話することに。
しかし、市役所では対応できないため、電力会社に連絡するよう案内されます。電力会社に電話をすると、住所と名前とともに聞かれたのが「電柱番号」でした。「1本1本についている固有の番号で、それにより電柱の正確な位置などがわかるようです」とのこと。番号を伝えると、20分ほどで作業員さんが現場に駆けつけました。
その後、作業を最後まで見守ったくまおさんは、作業員さんの迅速な対応を見て「当たり前に電気が使えることに感謝」するのでした。
投稿には、1.1万件もの“いいね”が集まりました。リプライ(返信)には「確かに! まず役所に電話しがち!! めちゃわかる」「昔、凧とかが電線に引っかかってたときは自分で取らないでねってでんこちゃんが言ってたの思い出しました」「電柱に番号あるの人生でまだ気づいてなかった」などの声が寄せられています。
職人技の撤去作業 「無駄なく仕事を…」
くまおさんに、当時の状況や投稿の反響について詳しく話を伺いました。
Q. 電線に引っかかっているビニールを見つけたのは、いつ頃ですか?
「2023年9月頃の話だと思います。前日は風が強かったと記憶しています」
Q. 最後まで作業を見守っていましたが、現場の立ち合いは指示されたのですか?
「立ち合いの指示はありませんでしたが、自宅のすぐそばだったので、自宅で待機していました。なかなか見られないと思ったので、撤去作業に立ち合わせていただきました」
Q. 作業員さんとはどんな会話をしましたか?
「『通報ありがとうございます。あちらですね。わかりました』程度の会話でした。無駄なく仕事をなさっていました。職人技のようでした。同じような通報がほかにもたくさんあって、急がれていたのかもしれません」
Q. 心に残ったリプライがあれば教えてください。
「電柱番号というものは、電力会社のほかに警察や消防にも共有されているというコメントをいただき、驚きました。住所不明の場所でトラブルがあったとき、近くにあった電柱の電柱番号のおかげで、場所が正確に伝わって助かったという方もいらっしゃいました。きっと多くの方が電柱番号の便利さを知らないと思うので、義務教育で教えてほしいと思いました。それと、実際にこのような仕事をされている方からもコメントをいただきました。『漫画にしてくれてありがとう』と言ってくださり、『こちらこそ、いつも本当にありがとうございます』と思いました」
Q. 今回の漫画で一番伝えたかったことを教えてください。
「電気に限らず、普段当たり前に消費しているものや、利用できて当然だと思っているサービスは、それに携わる方々のおかげで成り立っているということです。僕自身、生まれたときから電気があって、それに感謝することは考えたこともありませんでした。街中に電柱があって電線があります。それを目にしない日はありません。でも、多くの方はきっと、何も気に留めていないと思います。この漫画をきっかけにいろいろと考えていただけたら、僕もうれしいです」
Q. 漫画を描くうえで普段、大切にしていることを教えてください。
「読者のみなさまに共感していただくことです。普段は日常のトラブルや、スカッと系の漫画をメインに描いています。かわいいマスコットも、剣も魔法も出てこないので、共感を失ったら誰にも読んでいただけないと思っています」
(Hint-Pot編集部)