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「荷物持ちましょうか」→「良かったら…」 赤ちゃんと大荷物を抱えて退院した女性に声をかけた“さわやかパパ” 実体験を書いた漫画に感動の声

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

漫画のワンシーン。大荷物を持って退院したところ…【画像提供:わだち@育児漫画(@wadatihibi)さん】
漫画のワンシーン。大荷物を持って退院したところ…【画像提供:わだち@育児漫画(@wadatihibi)さん】

 NICU(新生児集中治療室)を退院した女性が、見ず知らずの「パパ」に優しくしてもらったという漫画がX(ツイッター)で大きな反響を呼んでいます。11月17日の世界早産デーに合わせて再掲された投稿には、1万件近い“いいね”が集まりました。心温まるエピソードについて、わだち@育児漫画(@wadatihibi)さんに詳しいお話を伺いました。

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「一人でこの量は無謀すぎたか……」 そのときに現れた「さわやかパパ」

 育児漫画を投稿しているわだちさん。今回話題になった漫画は、子どもが生まれて2か月のときのエピソードです。11月17日は世界早産デーだったことに合わせ、過去の投稿を再掲する形で「NICUのさわやかパパさん」という作品を紹介しました。

 漫画は、お世話になったNICU・GCU(新生児集中治療・新生児回復室)を退院するわだちさんの姿から始まります。スリングに赤ちゃんを抱えながら、ストーマ用品や書類でパンパンになったリュックを背負う、ミルク缶やおしりふきが入ったショルダーバッグを肩からかけています。さらに、手には使いかけのおむつが入った大きな袋も。「荷物ガサガサでした」と当時を振り返ります。

「一人でこの量は無謀すぎたか……」と後悔し始めたとき、そこに現れたのは「さわやかー」な一人の男性。「荷物持ちましょうか」と声をかけてくれました。

 話をすると、この男性も「うちの子もNICUに入院していて」というパパさん。「退院されているのを見たらうれしくて、つい声かけてしまいました」といいます。

 聞くと、パパさんの子は「800グラムちょい」で生まれて入院しているのだとか。今は1000グラムを超えたそうで、わだちさんが「おめでとうございます」というと、パパさんは「すごく頑張ってるんです」と笑いました。

 車まで荷物を運んでくれたパパさんに感謝を伝えたわだちさん。するとパパさんは「あのー、良かったらうちの子の名前聞いてくれませんか?」。名前の話でひとしきり盛り上がったところで、パパさんとは別れました。

 車の中で「自分の子の名前を誰かに聞いてほしい気持ちがわかる気がした」と思いをめぐらせたわだちさん。出産や育児にかかわる多くの人がみんな頑張っていることを感じました。漫画は青空を背景に「〇〇ちゃんお元気かな」「素敵なお父さんと暮らしてますか?」「今でもお名前覚えてます」という言葉で締めくくられています。

 この投稿には、1万件近い“いいね”が集まりました。さらに、リプライ(返信)には「職場で昼飯食べながら、めちゃくちゃ泣いてしまった」「うちの子も生まれてから1年以上、NICUとGCUにお世話になりました。この漫画を読んで、赤ちゃんもだけどみんな頑張っていたよなぁって思い出しました」「かわいそうに… 大変ね… の言葉ではなく、頑張っているのね! すごいね! ってたくさん褒めてほしいですよね」といった共感の声が寄せられています。