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「遭難で死に至る場合も」 冬山シーズン到来で山岳救助隊が注意喚起 主な遭難原因とは
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白銀の世界が広がる冬山。その美しさに魅了される人は多いものの、冬山登山は命にかかわる危険と隣り合わせです。長野県警察山岳遭難救助隊は公式X(ツイッター)アカウント(@NAGANO_P_M_R)で、冬山シーズンの到来に合わせて、注意喚起の動画を公開しました。「自分は関係ない」という油断が、取り返しのつかない事態を招く可能性があることを訴えかけています。
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「自分は関係ないではなく、自ら始める遭難防止!」
「冬山シーズン到来 冬山登山へ行かれる前に必ず見てください!」という呼びかけで始まる投稿。「一緒に登山に行く仲間や帰りを待つ家族と必ず見てください!」と続き、投稿に添えた動画を家族や仲間と一緒に視聴し、安全意識を共有することの重要性を強調しています。
また、投稿では「遭難しけがや入院で長期離脱……」「遭難で死に至る場合も……」と、遭難事故の深刻さを列挙。「自分は関係ないではなく、自ら始める遭難防止! この動画が登頂への第一歩!!」と、すべての登山者に向けて警鐘を鳴らしています。動画は約1分と気軽に観られる長さながら、必要な情報がしっかりと詰まった内容です。
万全の装備と慎重な判断を
動画では、冬山遭難の件数を紹介。2024年12月から今年3月までに、55件発生したといいます。さらに、「悪天候による行動不能」「登山中の滑落」「雪崩」「BC(バックカントリー)中の転倒」といった主な遭難の原因も列挙しました。万が一のときに生死を分けるため、装備を万全にすることも訴えています。
「冬山のリスクを十分に理解し、慎重な判断と行動をお願いします」と締めくくりました。
動画は1.6万回再生され、引用リポストには「雪山に自分が行くことはないだろうけど、雪が積もっている美しい景色は見たいものです」「気を引き締めて今シーズンも安全雪山登山をします」といったコメントが寄せられています。
冬山の魅力は計り知れませんが、その美しさの裏には、常に危険が潜んでいます。「自分は大丈夫」という過信を捨て、十分な準備と装備、そして慎重な判断で、安全な冬山登山を心がけましょう。
(Hint-Pot編集部)