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餅は歯周病リスクを高める? お正月に注意したい食べ物とケア方法 歯科医師に聞いた
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お正月は、おせち料理やお雑煮など、普段とは違う食事を楽しむ機会が増えます。しかし、楽しい食事の時間が続く一方で、口内環境のケアがおろそかになりがちな時期でもあります。とくに歯周病や、歯茎の健康が気になる人にとっては、食べるものや食後のケアに注意が必要です。口内の健康を保つために、お正月に控えたほうがいい食べ物やケアについて、きみえ歯科の中村喜美恵歯科院長に伺いました。
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餅が歯周病に与える影響
歯周病は、歯と歯茎の間に溜まった歯垢(プラーク)の中の細菌が原因で起こる、炎症性の病気です。初期段階では歯茎の腫れや出血が見られ、進行すると歯を支える骨が溶けて、最終的には歯が抜けてしまうこともあります。
お正月の間に一日中、何か食べ続ける状況では、なかなか歯を磨けないかもしれません。そうすると、口の中が細菌だらけになって、口内環境にさまざまな影響を及ぼします。
とくに餅は、歯にべったりとくっつき、口の中に残りやすい特徴があります。食べたあとに歯磨きでしっかり取り除けていないと、歯や歯茎に付着した餅に細菌が繁殖してしまいます。そして、これが虫歯や歯周病の大きな原因となるのです。
歯垢の蓄積を促し、歯周病のリスクを高めてしまう可能性があるため、餅を食べたあとは早めに歯を磨くようにしましょう。また、餅は歯の裏側や歯と歯の間に入り込みやすいため、デンタルフロスや歯間ブラシなども併用し、いつも以上に丁寧に磨くよう意識することも大切です。
お正月に控えたほうがいい食べ物とは
歯周病を予防し、口内環境を健康に保つためには、餅以外にも注意したい食べ物があります。
たとえば、菓子パンやクッキー、チョコレート、飴、キャラメルなど、糖分を多く含み、ネバネバとして歯の表面につきやすい食べ物です。これらの食品も餅と同様、歯や歯茎に付着しやすく、しっかりと除去できていないと細菌が繁殖し、歯周病の原因になります。
また、糖分の多い炭酸飲料にも注意が必要です。炭酸飲料は糖分が多いだけでなく、酸性度が高いため、歯のエナメル質を溶かしやすくする可能性があります。口の中が酸性に傾くと、歯周病菌が活動しやすい環境になってしまうのです。
すぐに歯磨きできない場合は水で口をすすぐだけでも
お正月の食卓には、甘いお菓子や飲み物が並ぶことも多いでしょう。完全に避けるのは難しいかもしれませんが、できるだけ控えめにして、食べたあとはしっかりとケアをしましょう。
また、すぐに歯磨きができない場合は、水で口をすすぐだけでも、口の中の食べカスを洗い流す効果があります。こうしたこまめなケアを心がけることが、歯周病を予防し、健康な歯を長く保つことにつながるのです。
きみえ歯科院長。2003年姫路市にて「きみえ歯科」を開業。「健康に美しく!」をテーマに、予防を中心に歯科からの情報発信を続けている。
(Hint-Pot編集部)
