ヴィンテージセーターからインスピレーション

　アイシングクッキー歴10年という、まんなたぬきさん。今回のクッキーについて、「ヴィンテージのセーターをいろいろ見ていて、冬のかわいいモチーフが入った、にぎやかなデザインをお菓子で作ってみたいなと思ったのがきっかけです」と話します。

　白いアイシングクリームで縦横に線を引き、着色したアイシングクリームで1マスずつ塗りつぶしていくという製作方法。今回、最もこだわった点は色合いだといいます。

「きゅんとするかわいらしい色合いにしてみたことです。こんなセーターがあったら欲しいなと思いながら、デザインをまとめてみました」

　一方で、製作には苦労も。「白いアイシングクリームで、まっすぐな線を何本も重ねる作業が大変でした。失敗したら全部やり直しになってしまうので、目をチカチカさせながら頑張りました（笑）」と振り返ります。

　緻密さが際立つ、完成度の高いクッキーを作り上げたまんなたぬきさん。妥協を許さないものづくりへの姿勢は、お菓子作りだけにとどまりません。手がけている絵本「おかしなあいうえお」（青土社刊）は、ひらがな一文字一文字をお菓子で表現した、子どもと一緒に楽しめる一冊です。

（Hint-Pot編集部）