Hint-Pot | ヒントポット ―くらしがきらめく ヒントのギフト―

海外ニュース

「お店に入ったら真っ先に日本語で会話をします」 外国人連れの日本人女性が実践 気まずさを回避する心得とは

公開日:  /  更新日:

著者:i-know

気まずさを回避する方法

 気をつけていること2つ目は、飲食店やお土産屋さんに夫と一緒に入った際、真っ先に「店員さんと日本語で会話をすること」です。

「こんにちは」といったあいさつだけでなく、お店や商品に関して少し質問するなどして、よどみない日本語をアピール。私が純粋な日本人であることを、真っ先に知らせるようにしています。

 というのも、店員さんのなかには、私が夫と英語でしゃべっている姿を見て、私のことも外国人だと勘違いする人がいまして。「この人たちは日本語がわからないから」と、店員さん同士、日本語で内輪の会話を始めることがときどきあるのです(店長やシフトに関することが多いです)。

 そして、私が日本語で注文をし始めると「この人は日本人だったのか。ヤバッ!」といった表情を浮かべます。そうなるとお互いに気まずいので、お店に入ると真っ先に日本人アピールをするようになりました。

 こういった日本人の態度は、おそらく「同じ日本人=安心する」「外国人=緊張する」が一番の理由だと、私は思います。しかし、外国人観光客のなかには「差別的だ」と不愉快に思う人も少なくありません。

増える訪日客 今はまだ通過点

日本へ帰国する際に利用する、ダニエル・K・イノウエ空港。ハワイ出身で日系アメリカ人の英雄の名がつけられている【写真:i-know】
日本へ帰国する際に利用する、ダニエル・K・イノウエ空港。ハワイ出身で日系アメリカ人の英雄の名がつけられている【写真:i-know】

 振り返れば、2015年は「爆買い」という流行語が生まれた、インバウンド元年。そして、アフターコロナの2023年は訪日観光客が回復し、“インバウンド再生元年”と呼ばれているそうです。

 それからまだ、たったの2年。私の周りでは、ここ1~2年で初めて日本を訪れたというハワイの友人が少なくありません。今後、リピーターが増えていけば、日本のマナーを理解したうえでやってくる訪日観光客が増えるはずです。

 そうした流れの中で、二重価格や宿泊税・出国税の引き上げなど、日本で暮らす人々が納得できる仕組みが整っていけば、日本人と訪日観光客との間の摩擦も少し減っていくのではないでしょうか。

(i-know)

i-know(いのう)

大学卒業後、フリーランスライターに。お笑い雑誌やファッション誌で、著名人のインタビューを中心に活躍。34歳のとき日本のキャリアに一区切りをつけ、単身ニューヨークへ。その後、ハワイのロコ(地元民)と結婚し、現在は2人の子ども(8歳、6歳)をバイリンガルに育てるべく奮闘している。