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「イタリアの文化とはまったく別」 初来日のイタリア人が明治神宮で感激 今も受け継がれる日本の伝統に「素晴らしい」

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

イタリアから来た(左から)ルチアさんとジャンマルコさん【写真:Hint-Pot編集部】
イタリアから来た(左から)ルチアさんとジャンマルコさん【写真:Hint-Pot編集部】

 長い歴史の中で培われてきた独自の伝統文化が、今も息づく日本。神社仏閣での参拝や、季節の行事など、現代にも多くの文化が大切に受け継がれています。初めて日本を訪れたイタリア人カップルは、観光中にある光景を目にして、日本の伝統文化に感激しました。「素晴らしい」と感じたこととは、いったいなんだったのでしょうか。

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ゲームや漫画に惹かれて念願の日本へ

 イタリアから初めて日本を訪れた、ルチアさんとジャンマルコさん。10日間の滞在で、東京をベースに鎌倉を訪れ、大阪と京都を拠点に奈良や金沢にも足を運ぶ予定だといいます。

 日本旅行のきっかけについて、ジャンマルコさんは「漫画が好きだったのもあったし、ゲームに文化、食にも興味があってね」と話します。

 ルチアさんも「日本に来るのは彼の夢だったし、私もとてもエンジョイしてる。それに、うまくスケジュールも組んでくれて」と、充実した旅になっている様子です。

明治神宮で出会った、着物姿の子どもたち

 滞在中、日本の人々の温かさを実感し、歴史ある建造物の美しさに見惚れていたふたり。ルチアさんは「日本人はとにかくとても親切よね」と、これまでの旅で感じた印象を語ります。

 一方、ジャンマルコさんは、母国との違いについて「日本とイタリアの文化や背景は、まったく別。日本には神社仏閣が多いけど、イタリアは代わりに教会がたくさんある。いまだに歴史がある建物や場所が残っているのは、素晴らしいよね」と笑顔で語ります。

 イタリアも歴史的建造物が数多く残る国ですが、日本の神社仏閣に独特の魅力を感じたようです。そして、明治神宮を訪れたとき、ルチアさんはある光景に目を奪われました。

「今、明治神宮に着物を着た小さな子がいたの。とてもかわいくて、いまだに着物を着る機会があって、素晴らしいと思うわ」

 ルチアさんが感動したのは、七五三などの行事で参拝する、晴れ着姿の子どもたちでした。日本では古くから、成人式や結婚式、七五三といった人生の節目で着物を着る習慣があり、特別な日に伝統衣装を身にまとう文化が、今も生活に根づいています。

 古くから続く文化が、現代の暮らしの中にも溶け込む日本。ルチアさんとジャンマルコさんにとって、大きな気づきと感動につながったようです。

(Hint-Pot編集部)