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「危ないんだろう?」 フランス人が日本で初体験 「チキンの味がした」と困惑した日本の高級魚とは
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海外では生魚を食べる習慣がない国が多く、日本に来て刺身や寿司を味わって感動する外国人も少なくありません。ただ、なかにはまったくなじみがない魚介類に、困惑する人もいるようです。6月下旬からアメリカ・ロサンゼルスに住むYoさんが、現地の生活事情や外国人から見た日本の印象などを綴るこの連載。第25回は、フランス人が日本で食べたフグについてです。
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フグを食べたフランス人が回顧
「福(ふく)」に通じる語呂合わせから、日本でフグは縁起の良い魚とされています。新年や祝いの席で食されることもあり、幸福や繁栄を願う意味合いも。旬は冬で、鍋料理や刺身、ヒレ酒など、さまざまな調理法で親しまれています。
知人のフランス人男性は、日本を訪れた際に、東京の寿司店でフグを食べたそう。皿一面に花びらのように並べられた刺身を見て、「美しい」と思ったといいます。ところが、ひとくち食べてみると「チキンの味がした」と、予想外の味わいに驚いた様子でした。
決しておいしくなかったわけでなく、淡泊さが鶏肉の味に近く、食べやすくて親しみを感じたそうです。しかし、食べるときには慎重になったといいます。
「危ない魚なんだろう? 毒があるんだよね? 料理をするのにも資格がいると聞いた。怒ると威嚇するために膨らむから、見た目が怖いのも知っている。それに、ヨーロッパでは基本的に流通が禁止されているんだよ」
フグをさばく様子を目撃
母国では食べられないフグを、日本の寿司店で初体験。職人さんが目の前でさばいている様子が、とても印象的だったそうです。フグの身を、驚くほど極薄に切る職人技に「難しそうだったね!」と感激していました。
フランス人の彼は、危険だから食べないのではなく、日本でどのように処理されているのかを理解して、その味を楽しみました。淡泊な味の奥に、日本人の職人の心を感じ取り、感銘を受けたといいます。
「日本観光は最高だったよ」と、フグの味とともに日本での思い出を振り返った彼。その姿を見て、さまざまな食材が安全においしく食べられる日本に、よりいっそうのありがたみを感じました。
(Yo)
Yo(ヨウ)
新聞社に5年、ネットメディアに6年勤め、スポーツを中心に取材・執筆・編集活動をしたのちに退職。30代半ばでアメリカ・ロサンゼルスに拠点を移した。大学時代はバックパッカーとしてアジア、南米を放浪。仕事を含めて20か国近く訪れたものの、意思ばかり伝えてリスニングが苦手な一方通行イングリッシュに終止符を打つべく、英語習得にも励んでいるところ。
