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義実家の集まりが不安になった理由 新米ママが抱えた小さな恐怖に夫婦カウンセラーがアドバイス

公開日:  /  更新日:

著者:和栗 恵

教えてくれた人:夫婦カウンセラー・原嶋 めぐみ

夫の親戚が集まる宴会に我が子を連れていくのが心配…どうすればいい?(写真はイメージ)【写真:PIXTA】
夫の親戚が集まる宴会に我が子を連れていくのが心配…どうすればいい?(写真はイメージ)【写真:PIXTA】

 子どもが生まれると、それまで気にならなかったことが、急に問題へと変わることがあります。なかでも多いのが、家族や親戚の喫煙をめぐる価値観の違いです。「昔は当たり前だった」「このくらい大丈夫だろう」、そんな言葉に違和感を覚えながらも、場の空気を壊せずに飲み込んでしまうこともあるでしょう。今回お話を聞いたのは、親戚の集まりが原因で、帰省をためらっているという女性。夫婦カウンセラーのアドバイスとともに紹介します。

 ◇ ◇ ◇

昭和の価値観を引きずる義実家と夫に違和感

「赤ちゃんを寝かせている部屋で、大人たちが普通にタバコを吸っているのを見て、言葉を失いました」

 そう話すのは、千葉県在住の大橋法子さん(仮名・20代)。結婚して4~5年になりますが、夫の実家への帰省が、年を追うごとに不安の種になっているといいます。

 夫の実家は、東北地方のとある田舎町。初めて夫婦そろって帰省した際、お正月を兼ねた集まりには、大人と子どもを合わせて40人ほどが集まっていました。

「親戚の赤ちゃんが寝ている部屋に、義父や男性陣が次々と入ってきて、くわえタバコのまま『おー、元気だなー』なんて言いながら触るんです。灰が落ちたらどうするのと怖くなって、思わずその子を抱き上げました」

 それだけではありません。小学生くらいの子にビールをお酌させたり、中高生にタバコの火をつけさせたりする親戚もいて、場の空気にただただ圧倒されたといいます。

 昨年末に第1子を出産した法子さんは今年、我が子を連れて義実家に「顔見せ」に行かなければならない立場になりました。

「義父は愛煙家ですし、あの親戚たちが集まると思うと、受動喫煙が本当に心配です。夫は『俺が止めるから大丈夫』と言ってくれるんですが、どこか能天気な感じで。どう言えば本気で動いてもらえるのか、正直わからなくて……。私たち夫婦は、どう連携すればいいんでしょうか」

ホテルなどに宿泊し、最低限だけ顔を出すのが◎

 法子さんの悩みについて、原嶋さんは「これは受動喫煙の知識の問題ではなく、夫婦の役割の決め方の問題」と話します。

「法子さんは『夫が止めてくれないかもしれない』と不安になっていますが、それは“夫に任せきり”の構図になっているから。まず必要なのは『誰が、どこまで、何をするのか』を事前に決めることです」

 たとえば、赤ちゃんのそばで喫煙が始まったら誰が声をかけるのか。場の空気が悪くなった場合、どのタイミングで席をはずすのか。こうした行動を、帰省前に具体的にすり合わせておく必要があるといいます。

「『必ず止めてね』ではなく『この場面では、あなたがこう動いてほしい』と行動レベルで共有することが、連携の第一歩です」

 また、ほかにも心配が尽きない場合はホテルを予約しておくなど、物理的な逃げ道を用意しておくといいでしょう。原嶋さんは最後に、こう続けます。

「赤ちゃんを守るのは、法子さんひとりの仕事ではありません。止められる人かどうかを悩むより“どうすればふたりで守れるか”を一緒に決めることが、夫婦を同じ側に立たせる近道なのです」

(和栗 恵)