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恥をかかないためのミカンを食べるときのマナー 意外にたくさんあるNG行為とは
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教えてくれた人:和漢 歩実

冬の果物の代表といえば、ミカン。ほかの柑橘類と比べて皮がやわらかく、手で外皮をむいて食べることができるので手軽です。その一方、訪問先など人前で食べる際に、ほかの人と食べ方が違っていると、自分の食べ方が失礼にあたらないかと戸惑うことも。ミカンを食べる際のNG行為はあるのでしょうか。栄養士で元家庭科教諭の和漢歩実さんに伺いました。
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皮をむくのはヘタ側? おしり側?
ミカンは、自分がおいしいと思う食べ方をして、とくに問題はありません。ただし、手軽に食べられる果物だからこそ、訪問先やかしこまった席などで食べるときに、どんな点に気をつけたら良いか迷うこともあるでしょう。
ミカンの外皮をむく際、ヘタ側からか、おしり側からかが話題になることがありますが、普段やっているむき方でかまいません。ヘタ側からむいたほうが白い筋が取りやすいといわれますが、皮に指を入れにくいことがあります。
むしろ、皮をむいた際に、周囲やテーブルを果汁や皮のカスなどで汚してしまわないよう、気をつけましょう。手のひらでミカンを軽く転がすと、皮がはがれやすくなり、飛び散りを防げるといわれています。行う場合は周囲の人に見えないように、そっと転がすとスマートです。
白い筋や薄皮を口から出すのはNG
人前でミカンを食べる際に気をつけたいのは、いったん口の中に入れた白い筋や薄皮を、口から出すことです。マナーの観点からいうと、一度口にしたものを人前で出すのは好ましくありません。
どうしても口から出したい場合、口元が見えないように手で隠して出すと良いでしょう。出した筋や皮は、ほかの人が見えないようにティッシュなどで隠すと上品です。苦手であれば、あらかじめ白い筋を取ったり、薄皮をむいたりして食べましょう。この場合も、むいた筋や薄皮、果汁の飛び散りなどで周囲を汚さないように心がけてください。
白い筋や薄皮は好みが分かれるところですが、優れた栄養メリットを逃さないためには、そのまま食べことをおすすめします。白い筋や袋の薄皮には、ポリフェノールのヘスペリジンが含まれていて、血流促進に役立つ成分として知られています。また、食物繊維も豊富なため、腸内環境や血糖値の上昇が気になる人にはおすすめです。
また、房が小さいものは、複数を口に入れたくなりますが、噛んだときに口から果汁が飛び散ることもあります。ひと房ずつ口に入れるほうが安心です。
食べ終わったら、むいた外皮などは散らかさず、周囲の人の目に触れないようティッシュなどに包んでおきましょう。
風邪予防に効果的なミカン
ミカンには、βカロテンが多く含まれています。体内で必要に応じてビタミンAに変換され、皮膚や粘膜を強くし、ウイルスの侵入を防ぐ効果が期待できる栄養成分です。
オレンジ色の色素成分であるβクリプトキサンチンも、ビタミンAに変換されます。近年、発がん抑制や老化防止、生活習慣病発生のリスクを低下させる可能性について研究が行われている成分です。さらに、酸味成分であるクエン酸には、疲労回復の効果があります。
これらの栄養素を手軽に補える点から、風邪をひきやすい季節の体調管理に、ミカンは心強い存在といえるでしょう。
(Hint-Pot編集部)