日本人の行動様式やマナーに対する評価は高く、感動する外国人も少なくありません。アメリカ、フランス、スペイン、イギリスから日本を訪れた人々が感動した“日本人ならではの行動”とは、いったいどんなものだったのでしょうか。3組を振り返ります。

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集団行動に「日本語ツアーと英語ツアーで全然違う」

○「先に行ってしまうお客さんも」　アメリカ人万博スタッフが感じる外国人と日本人の違い　とくに顕著だった日本人グループの行動とは

　今年10月13日まで開催された、2025年大阪・関西万博。アメリカパビリオンで働いていたジョーさんは、アメリカ出身ですが、独学で身につけた流暢な日本語を話せるため、日本語と英語の両方でツアーガイドを務めました。そんなジョーさんは、万博での仕事を通じて驚いたことがあるといいます。

「誘導していると、日本語ツアーと英語ツアーの場合では、参加者の動きが全然違うんですよ。日本語ツアーのときは、みんなが周りに合わせて行動しがち。『もっと前に来てください』って言っても、なかなか最初のひとりになろうとはしないんです」

　一方で、英語ツアーでは様子が異なるそうです。「逆に英語ツアーのときは、案内を聞かないで先に行ってしまうお客さんもいます」と笑います。そして、「僕は日本語ツアーのほうがやりやすいかな」と、日本人の集団として統制が取れた行動は、ガイドにとって予測しやすいと教えてくれました。