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本当に必要? ドラッグストアでつい買ってしまう“用途別洗剤” 家のほとんどがきれいにできる万能な1本とは
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教えてくれた人:伊藤 まき

シンク用、コンロ用、トイレ用、お風呂場用、換気扇用、窓ガラス用――ドラッグストアで、場所や用途ごとにずらりと並ぶ洗剤を目にして、とりあえずひと通りそろえてはいませんか? 実は掃除用洗剤にも使用期限があり、とくに開封後は成分の劣化が進むため「早めに使い切る」ことが推奨されています。場所や用途に沿って買ってしまうと、洗剤のボトルがいくつも並んで場所を取るばかりか、効果切れになってしまい、中身を捨てる羽目になってしまうことも。こうした「もったいない」を防ぐには、どうすればいいのでしょうか。クリンネスト2級の資格を持つ整理収納アドバイザー・伊藤まきさんにお尋ねしました。
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食器用洗剤1本で、なんとかなる!
アルカリ性、酸性、中性を問わず、洗剤は製造後3年、開封後1年以内を目安に使い切ることが推奨されています。臭いがおかしくなっていたり、色が変化していたり、沈殿・分離していたりするようであれば要注意。説明書をよく読み、自治体の方針に従って廃棄しましょう。とくに塩素系漂白剤は、日光や高温により分解が進むため、半年程度で除菌・漂白効果が低下してきます。
洗剤はついストックしがちですが、まとめ買いを避け、購入日を油性ペンでボトルに書いておくと、期限切れを防ぎやすくなります。
ちなみに、家庭内のほとんどの場所は、中性洗剤1本で対応できます。便器の汚れ、お風呂の湯アカ、洗面台周りの皮脂汚れなども、特別な洗剤を使わなくてもきれいに落とせます。
汚れがひどい場所は、古いタオルに水を含ませて絞り、電子レンジで加熱してホットタオルにしたものを当てます。汚れが浮き上がり、落としやすくなるので、試してみてください。カビが広範囲に発生している場合のみ、カビ取り漂白剤を使うといいでしょう。
界面活性剤入り洗剤は水質汚染の原因になり、洗剤ボトルなどのプラスチックはマイクロプラスチック問題として、海洋生態系への影響が指摘されています。環境負荷を減らすためにも、洗剤は場所別・用途別にやみくもに買いそろえるのではなく、必要最低限にとどめるよう心がけましょう。
(和栗 恵)
伊藤 まき(いとう・まき)
整理収納アドバイザー1級、クリンネスト2級。ホテル清掃員や国鉄系レストランの厨房、内装会社、デパートの搬入搬出などで経験を積み、出版社に入社したのち独立。掃除しながら片づける「整理収納のプロフェッショナル」として各種ウェブメディアで記事を手がけ、掃除本の編集ライターとしても活躍中。
インスタグラム:maki_organize