ライフスタイル
“昭和掃除”がトラブルの原因に 水回りの掃除法にプロが警鐘 注意が必要なアイテムとは
公開日: / 更新日:
教えてくれた人:伊藤 まき

昭和、平成、令和と時代が進むにつれて、水回りに使われる設備部材も進化してきました。水アカがこびりつきやすかった昭和の設備に比べ、現在は「物理的にゴシゴシこすらなくても汚れが落ちる素材」が主流になっています。一方で、こうした進化を知らずに昔ながらの掃除を続けていると、「やりすぎ」によって設備を傷めてしまうことも少なくありません。整理収納アドバイザーとクリンネストの資格を持つ伊藤まきさんに、現代の設備に合った“正しい掃除方法”について伺いました。
◇ ◇ ◇
基本は「優しく軽く拭き取る程度」で十分
築年数が浅い住宅では、シンクやトイレ、浴槽などに最新の設備が採用されていることが多く見られます。これらの建材は凹凸が少なく、汚れが溜まりにくいだけでなく、あらかじめコーティングされていたり、汚れが付着しにくい特殊加工が施されていたりするのが特徴です。
このような設備に、昭和時代のような力任せのゴシゴシ掃除をしてしまうと、コーティングが剥がれたり、表面に細かな傷がついたりする原因になります。
おすすめは「スプレーをして待つだけで汚れを浮かせてくれるタイプの洗剤」。こすらなくても汚れが落ちるため、設備を傷つける心配がほとんどありません。それでも落ちないこびりついた汚れは、熱めのお湯やホットタオルでふやかし、やわらかい毛足のブラシでやさしく落としましょう。
逆にNGなのは、研磨剤入りのクレンザーやメラミンスポンジで磨くこと。目に見えない細かな傷が増え、そこに汚れやカビが入り込み、かえって汚れやすくなってしまいます。
古い歯ブラシを使う場合も注意が必要です。歯ブラシの毛は意外と硬く、力を入れると傷の原因になります。「こする」のではなく、「やさしく掃き出す」イメージで使いましょう。
また、コーティングされた設備は「汚れたらすぐ掃除」を心がけることで、スプレー洗剤すら必要ない場合もあります。お風呂を使い終わったら水を抜き、やわらかいスポンジでサッとひと拭き。トイレも同様にこまめに手入れをすることで、清潔さを長く保てるだけでなく、結果的にお財布にもやさしい暮らしにつながります。
(和栗 恵)
伊藤 まき(いとう・まき)
整理収納アドバイザー1級、クリンネスト2級。ホテル清掃員や国鉄系レストランの厨房、内装会社、デパートの搬入搬出などで経験を積み、出版社に入社したのち独立。掃除しながら片づける「整理収納のプロフェッショナル」として各種ウェブメディアで記事を手がけ、掃除本の編集ライターとしても活躍中。
インスタグラム:maki_organize
