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冷蔵庫の裏、ホコリ溜まっていませんか? 火災につながるリスクも… 正しい手入れ方法を掃除のプロが警告
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教えてくれた人:伊藤 まき

「大掃除で、ぜひ掃除をしてほしい場所があります。それは冷蔵庫の裏面です」と話すのは、整理収納アドバイザーで掃除にも詳しい伊藤まきさん。冷蔵庫は家電のなかでも重量級。そのため、何年も動かさないまま、裏側の汚れを放置してしまっている家庭が多いそうです。さらに、コンセントが冷蔵庫の裏にある場合、ホコリが溜まってトラッキング現象を起こし、火災につながるリスクも。年末の買い出しを始める前に、冷蔵庫の裏面をきれいにしておきませんか。
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冷蔵庫の裏面は安全第一で掃除を
冷蔵庫は重く、内部に精密な部品を多く含む家電です。掃除の際は無理に動かさず、必ず安全を確保したうえで行いましょう。
まずは必ず電源プラグを抜き、冷蔵庫の周囲に置いてある物をすべて片づけます。プラグに焦げや変色がないかもチェックし、汚れていれば乾いた布で拭き取ってください。機種によっては、底面の調整ネジをゆるめると少し持ち上がり、動かしやすくなることもあります。取扱説明書を確認したうえで行いましょう。
冷蔵庫を動かす際は、できれば家族に手伝ってもらい、ゆっくりと壁側から引き出します。裏側にある放熱板やコンプレッサー周辺、コンセント周り、壁面に溜まったホコリは、掃除機でしっかり吸い取りましょう。狭い部分は、ブラシ付きノズルや柄の長いワイパーを使うと便利です。
排気口周辺やコード類にキッチンの油煙によるベタつきがある場合は、水で薄めた中性洗剤を含ませて固く絞った布で、拭き取りましょう。洗剤を使ったあとは、必ず水拭きと乾拭きをして、成分と水分を残さないようにします。
再設置の前に、コンセントやプラグにホコリが残っていないかを再度確認します。トラッキング現象防止用のプラグカバーを取りつけておくのもおすすめです。冷蔵庫を元の位置に戻すときは、少し傾けて脚を拭き、家具スライダーなどを貼っておくと、次回の掃除がぐっと楽になります。
最後に電源プラグを差し込みますが、このときは10分ほど時間を置いてから電源を入れるのがポイント。コンプレッサーへの負荷を軽減でき、故障の予防にもつながります。故障の原因になることもあるので、必ず時間を置いてから電源を入れましょう。
(和栗 恵)