からだ・美容
入浴時だけじゃない冬のヒートショック 夜中のトイレでも起こりえる危険を医師が解説 枕元に置いておくべきものとは
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教えてくれた人:秋津 壽男
夜中のトイレを減らすには 日中の水分補給がカギ
夜中のトイレ回数を減らすことも、ヒートショック予防の重要なポイントです。秋津先生によると、日中の水分補給がカギを握るといいます。
日中に水分が不足すると、夜間に尿が濃縮されて膀胱が刺激され、トイレに起きる回数が増えてしまいます。朝・昼・午後にこまめに水分をとり、夕食時にも適量を補給。その後は就寝まで控えめにするのが理想的だそうです。
ただし、脳梗塞予防の観点からは注意点も。
「脳梗塞予防のため、就寝前と夜間に目覚めたら、ひとくち水分を補給することも大切です」
日中の適切な水分補給で、夜中のトイレ回数を減らすことを目指しましょう。
コーヒーで水分補給と血管ケアを同時に
日中の水分補給の際、秋津先生が勧める飲み物の1つがコーヒーです。
「コーヒーに含まれるポリフェノールには、血管を健やかに保つ働きがあるとされ、動脈硬化の進行を防ぐことが期待されています。ヒートショックなどの血管トラブルが起こりやすい冬に、日常的にコーヒーを取り入れる習慣はおすすめです。一度に大量に飲むよりも、朝食時や午前・午後の仕事の合間などに、無理なくこまめに取り入れるのが良いでしょう」
目安は1日3杯程度ですが、注意点もあります。
「カフェインには覚醒作用があるため、夕方以降や就寝前は控えめにし、目安としては就寝の3~4時間前までに飲むよう意識するとよ良いでしょう。それ以降の時間でコーヒーを飲みたい方はカフェインレスコーヒーを飲用するなど、体質に合わせて調整することも大切です」
家族のためにも知っておきたいこと
高齢の親や家族と同居している人は、夜間トイレのリスクを家族全体で共有することが大切です。
「ヒートショックは突然起こります。『まだ大丈夫』ではなく、『今から備える』という意識が命を守ります」と秋津先生。本人は「寒いけれど大丈夫」と軽く考えがちですが、家族から声をかけて、寝室の環境を整えることが、大切な人を守る第一歩です。
(Hint-Pot編集部)
(あきつ・としお)
秋津医院院長、日本内科学会認定総合内科専門医、日本循環器学会認定循環器専門医、日本医師会公認スポーツドクター。東京労災病院などで臨床経験を積み、1998年に東京都品川区・戸越銀座で秋津医院を開業。内科・循環器を中心に、地域の一次医療を担う総合内科医として幅広い症状に対応。
