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ライフスタイル

木工用ボンドを使うのはNG SNSで話題のヘアブラシ掃除術に潜む罠 プロが解説するリスクとは

公開日:  /  更新日:

著者:和栗 恵

教えてくれた人:伊藤 まき

ヘアブラシに溜まった毛。ライフハックでの掃除には注意を(写真はイメージ)【写真:PIXTA】
ヘアブラシに溜まった毛。ライフハックでの掃除には注意を(写真はイメージ)【写真:PIXTA】

 毎日のように使う「ヘアブラシ」に、抜け毛が溜まっていませんか? 掃除をせず使い続けてしまうと、ブラシに溜まったフケや皮脂、ホコリを栄養にして雑菌やカビが繁殖してしまいます。髪の毛をケアするための道具が、髪に逆効果を与えるダメグッズに変わりかねません。どのような掃除方法がおすすめなのでしょうか。掃除のプロ・伊藤まきさんにお話を伺いました。

 ◇ ◇ ◇

ぬるま湯+シャンプーがおすすめ

 ヘアブラシをきれいにするライフハックとして、「ブラシの毛(ピン)の根本に木工用ボンドを塗り伸ばし、乾いたら剥がす」という動画をSNSで見て、驚きを隠せませんでした。

 確かに、汚れを固めて剥がすことはできるかもしれません。ですが、ヘアブラシの素材によってはコーティングが剥がれてしまったり、ブラシの毛が抜けてしまったり、ボンドの成分により変色するおそれもあります。ボンドがブラシに残ってしまうとベタつきや黄ばみ、カビの原因になることも。

 また、木工用ボンドは水性なので、濡れた髪を梳かすうちにボンドが溶け、髪にくっついて髪が痛む原因になる可能性も。動画はあくまでも「成功したシーン」だけを集めて編集してあるもの。絶対にマネはせず、正しい手順で丁寧に洗うことをおすすめします。

 ブラシを正しく掃除するには、まず、ブラシの柄や毛(ピン)の素材を確認。ピンセットやつまようじなど先端が細い道具を使って、溜まった毛やホコリを掻き出したら、それぞれ、下記のように掃除します。

○プラスチック製、ナイロン製のヘアブラシ
1. 洗面器にぬるま湯を張り、10円玉大のシャンプー(または大さじ1杯の重曹)を加えて溶かし、ヘアブラシを30分~一晩、漬け置きする
2. 古い歯ブラシなどを使って毛(ピン)の根本をこすり、詰まっていた皮脂汚れやホコリを取り除く
3. 水で洗い流し、水気を拭き取る

○木製、天然毛のヘアブラシ
1. 綿棒やウェットティッシュを使い、ブラシの間の汚れを丁寧に拭き取る
2. 汚れがこびりついている場合は、古い歯ブラシにシャンプーの泡を付けて優しくこすり洗いをする。その後、水で素早く洗い流し、ペーパータオルなどで速やかに水気を拭き取る

 いずれのヘアブラシも、洗い終えたら「ブラシ面」を下にして、風通しの良い場所で自然乾燥させます。手間に感じるかもしれませんが、木工用ボンドを細かな部分にまで塗って、乾かし、毛(ピン)が抜けないよう丁寧に剥がす時間と手間を考えたら、普通に洗ったほうが早くて安全ですよ。

(和栗 恵)

伊藤 まき(いとう・まき)

整理収納アドバイザー1級、クリンネスト2級。ホテル清掃員や国鉄系レストランの厨房、内装会社、デパートの搬入搬出などで経験を積み、出版社に入社したのち独立。掃除しながら片づける「整理収納のプロフェッショナル」として各種ウェブメディアで記事を手がけ、掃除本の編集ライターとしても活躍中。
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