からだ・美容
手が老けて見えるのは毎日のケアが原因? 皮膚科医が教えるハンドクリームのやってはいけない使い方
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教えてくれた人:圓山 尚

手のガサガサが気になりやすいこの時期。寒さに加えて、水仕事や掃除、アルコール消毒などで手肌への負担が重なり、「ハンドクリームを塗っているのに、なかなか改善しない」と感じている人も多いでしょう。実は、ハンドクリームの間違った塗り方が一因となっている可能性があります。「老け手」を防ぐためにも知っておきたい、ハンドクリームの正しい使い方を、クリニックフォアの監修医でNatural Skin Clinicの院長を務める圓山尚医師に教えていただきました。
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「すり込む」のは実は逆効果
手荒れが気になると、まずハンドクリームでケアしようと考える人は多いでしょう。その際、ハンドクリームを「すり込む」ほど浸透しやすくなると思いがちですが、「実は強くすり込む塗り方はおすすめできません」と圓山医師は指摘します。
「手荒れしやすい季節はとくに、皮膚の表面を守る角層が乾燥で弱っていることが多く、摩擦はそれ自体が刺激になります。手は日常的に刺激を受けやすい部位なので、『塗り方』そのものが手荒れを悪化させる原因になっていることも少なくありません」
摩擦が増えると角層が傷つき、皮膚のバリア機能が低下しやすくなります。こうした刺激が積み重なることで、肌への負担が大きくなる点にも注意が必要です。
「また、摩擦による刺激が慢性的に続くと、肌が炎症を起こしやすくなり、くすみや色素沈着につながるケースもあります」
皮膚科医が推奨する「押さえる」塗り方
では、どう塗るのが正解なのでしょうか。圓山医師が推奨するのは「押さえるように」塗る方法です。
【塗り方】
1. 量は片手分でパール粒1個程度(乾燥が強いときは少し多め)を目安にする
2. 手の甲にクリームを出し、両手の甲同士を軽く重ねて広げる
3. 手のひらや指先へと「押さえてなじませる」イメージで広げる
4. ゴシゴシ擦るのではなく、手のひらで包むように温めながらなじませる
クリームは、皮膚の表面に潤いを与え、油分の膜を作って水分の蒸発を防ぐ役割です。押さえることで、摩擦を減らしながらムラなく広げましょう。手の甲から広げるとムラになりにくく、摩擦も減らせるといいます。
また、見落としがちな塗り残しポイントは、指の間、指先、爪周り(甘皮)、手首です。
「指の間は乾燥していても気づきにくい一方、洗う回数が多い人ほど荒れやすい場所です。また、爪周りは皮膚が薄く、ささくれや炎症が起きやすいため、最後に少量を追加して爪の根元に沿って軽く押さえるように塗っておくとトラブル予防になります」