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からだ・美容

無意識にやってしまっているささくれを悪化させるNG習慣 正しいケア方法をネイリストに聞いた

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

ささくれは放置すると炎症や感染につながることも(写真はイメージ)【写真:PIXTA】
ささくれは放置すると炎症や感染につながることも(写真はイメージ)【写真:PIXTA】

 いつの間にか指先にできている、ささくれ。無意識に触ってしまったり、気になって引っ張ってしまったり――そんな経験がある人は多いでしょう。そのたびに「またやってしまった」とテンションが下がることも。乾燥が気になる季節はとくにささくれができやすく、放っておくと痛みや炎症の原因になることがあるので注意が必要です。ささくれができる原因とやりがちなNG習慣、正しいケア方法について、ネイルサロン「CrystalNail」オーナーでネイリスト歴22年の平川恵美さんに伺いました。

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ささくれができる5つの原因

 ささくれとは、爪の周辺の皮膚がめくれて小さく裂けた状態のこと。見た目も気になりますが、放置すると炎症や感染につながるおそれがあるようです。

 そもそも、ささくれができる背景には、日常生活に潜むいくつかの要因が関係するといわれています。主な5つの原因を紹介しましょう。

○乾燥
 ささくれの最も大きな原因は、皮膚の乾燥です。手は外気にさらされる機会が多く、乾燥の影響を受けやすい部位でもあります。冬の寒さや湿度の低下によって水分が奪われ、皮膚が硬くなり、めくれやすくなることも。外部環境にさらされる部位のため、皮脂や水分が失われやすく、皮膚のバリア機能が低下するとささくれが発生しやすくなります。

○水仕事や洗剤の使用
 日常的な水仕事や掃除などで手が頻繁に濡れたり、洗剤に触れたりして皮膚の保護機能が低下してしまいます。熱いお湯も皮脂を奪いやすく、乾燥を進行させてしまう原因になるため注意が必要です。

○摩擦や物理的刺激
 パソコンのキーボードのタイピングなど、長時間手に負担がかかる作業を日常的に行っていると、摩擦による刺激で皮膚が硬くなり、ささくれができやすい状態になります。紙類や衣類を頻繁に扱う仕事をしている人も同様です。指先に刺激が加わることで、ささくれの原因になることがあります。

○化学物質への接触
 ネイルリムーバーやアルコール消毒液などに含まれるアセトンは、油分を溶かし、水分を奪う作用がある成分です。マニキュアやジェルネイルを頻繁につけ替える人は、この成分によって指先の皮膚が乾燥して、ささくれが生じやすくなっていることもあります。アルコール消毒液を日常的に使用することも、指先の乾燥を促進する要因のひとつといえるでしょう。

○栄養バランスの乱れ
 体の健康が手の状態に反映されることは見落とされがちですが、たんぱく質やビタミン(A・B・C・E)、ミネラル(亜鉛など)といった栄養素の不足は、ささくれの発生頻度を高めてしまいます。