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手軽なはずの「炊飯器レシピ」に落とし穴 知らずにやりがちなNG行為 メーカー担当者が警告

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

教えてくれた人:林 優紀

時短にも使える炊飯器(写真はイメージ)【写真:PIXTA】
時短にも使える炊飯器(写真はイメージ)【写真:PIXTA】

 SNSで話題の「炊飯器レシピ」。手軽で便利そうに見えますが、実は危険なことも潜んでいる場合があります。とくにポリ袋を使った湯せん調理など、一見便利そうな時短術が重大な事故につながる可能性も。老舗調理家電メーカー・タイガー魔法瓶の広報担当・林優紀さんに、意外と知られていない炊飯器調理のNG行為について聞きました。

 ◇ ◇ ◇

調理機能なしの炊飯器で「炊飯以外」はNG

 まず大前提として、調理機能がない炊飯器で炊飯以外の調理をすることは危険だと林さんは警告します。

「通常の炊飯器は、吸水から昇温、炊き上げ、蒸らしという炊飯の工程で、中の水が蒸発するまでグツグツ煮込む動作になっています。基準と異なる量の水や材料を入れると水が早く蒸発し、内なべが焦げるおそれが。また、圧力式の場合は材料が調圧孔をふさいで中身が噴き出す危険があります」

 炊飯器調理を安全に楽しむには、まず自宅の炊飯器に調理機能があるかどうかの確認が必要です。

「炊飯器には調理メニューありのものと、なしのものがございます。調理メニューのない機種で、お米を炊く以外の調理(煮込み料理やケーキ作りなど)を行うことは、故障や事故に直結するので、ご注意ください」と林さんは呼びかけています。

調理機能付きでも要注意! 絶対NGな5つの料理

 しかし、調理機能付きの炊飯器なら安心、というわけではありません。林さんによると、調理機能付きであっても絶対にやってはいけない料理があるといいます。

1. ポリ袋を使った料理
 ポリ袋などに具材や調味料を入れた湯せん調理を、炊飯器で行うのは大変危険です。水が沸騰したときにポリ袋が調圧孔や内ぶたに貼り付いてしまい、内容物が吹き出し、やけどやケガをしてしまうおそれがあります。クッキングシートやアルミホイル、食品用ラップの使用も同様の理由で危険です。

2. 多量の油を入れる料理
 温度が上がりすぎて温度センサーが誤作動を起こすほか、炊飯器の底が焦げ付いたり、内なべが傷んだりする危険性が高まります。故障につながるおそれもあります。

3.とろみがついた料理(圧力炊飯ジャー対象)
 あんかけなどとろみ料理がもつ熱をキープする性質で、炊飯器の温度センサーが誤作動を起こして内なべの底が焦げ付いてしまうことがあります。また、吹き上がった際に調圧孔をふさいだり、蒸気孔から吹き出したりすることもあるため危険です。

4. 葉物野菜を使った料理(圧力炊飯ジャー対象)
 調圧孔や内ぶたに貼り付きやすいため危険です。トマトなどの皮の付いた野菜も、加熱によってはがれた皮が調圧孔にくっつき、中身が吹き出したり、ふたが開いたりして、やけどや炊飯器が故障するおそれもあります。

5. 練り物、豆類、麺類など(圧力炊飯ジャー対象)
 煮炊きで分量が増える食材を使用すると、吹きこぼれやふたが開く原因になります。練り物は加熱によって膨張しやすく、豆類は泡が発生して吹きこぼれやすいため、豆の皮がはがれて調圧孔や内ぶたに貼りつくおそれがあります。

 なお、3つ目から5つ目のNG料理が圧力炊飯ジャー対象となっているのは、圧力式炊飯器には「調圧孔」という穴がついており、食材が調圧孔(内ぶた)に張り付いてしまうと中身が吹き出すおそれがあるためです。

 調理機能付き炊飯器であっても、上記の5つのNG料理は避けること、取扱説明書の「調理の仕方」の部分をよく読むことが重要だといいます。メーカー公式のレシピを活用することも、安全に炊飯器調理を楽しむためのポイントです。

 便利な炊飯器調理も、正しい知識がなければ危険な事故につながります。取扱説明書をよく確認し、安全第一で楽しみましょう。

(Hint-Pot編集部)