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「こんなやつのために命かける必要ある?」「日本、優しすぎる」の声も 冬の富士山で過酷な救助活動 無謀な登山者に静岡県警が警告
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冬の富士山は、美しい雪化粧をまとい、遠くから眺めると絵画のような光景を見せてくれます。しかし、その美しさとは裏腹に、登山道は冬季閉鎖中で極めて危険な状態です。そんななか、静岡県警察地域部地域課は公式X(ツイッター)アカウント(@SP_chiiki)に、閉山中の富士山で発生した救助活動の様子を投稿しました。改めて、冬季登山の危険性について注意を呼びかけています。
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凍結した斜面での救助の過酷さ
同アカウントは「~富士山での救助~」との書き出しで、1月19日午前10時頃、元祖七合目付近で行われた救助活動について報告しました。
「動画は、救助隊がけがをした遭難者を搬送する様子です」と説明し、「遠くから眺めればきれいな雪化粧ですが、この斜面はガチガチに凍結しています」と、見た目と実際の状況の違いを強調しています。
投稿に添えられた動画には、防寒具やヘルメットを身にまとい、ピッケルを持った複数人の救助隊員の姿が。急斜面と強風のなか、足元を確かめながら専用の搬送器具を使い、細心の注意を払って遭難者を慎重に運ぶ姿からは、救助活動の過酷さが伝わってきます。
同アカウントは「スリップすると一瞬で滑落する可能性あり。現在、登山道は冬季閉鎖中!」と警告し、冬季の富士山登山がいかに危険であるかを訴えています。
投稿には、多くのリプライ(返信)や引用リポストが寄せられました。「救助隊の命を一番大切にしてほしい」「日本、優しすぎる。救助隊員にも家族がいるのに……」「こんなやつのために命かける必要ある?」「救助のあり方を見直したり、富士山は六合目以上は通年入山禁止にするなどが必要」といった、救助隊員の安全を心配する声が相次いでいます。
また、「閉山中なんだから救助する必要なし!」「救助の実費を払わせるべきです」「本当にいい迷惑」「救助費用と罰金を取れよ」といった、無謀な登山者に対する厳しい批判の声も多数寄せられています。
冬季の富士山は命に関わる危険性
富士山の登山道は例年、7月上旬から9月上旬までの夏山シーズンのみ開かれており、それ以外の期間は冬季閉鎖となっています。閉山期間中は、山小屋や救護施設も営業しません。気象条件が極めて厳しく、滑落や遭難のリスクも格段に高まります。
冬季の富士山は、氷点下20度を下回ることもあり、強風と凍結した斜面が登山者を襲います。一度スリップすれば、制御不能な滑落につながり、重大な事故に直結する危険性も。同時に救助活動自体も命がけであり、救助隊員を危険にさらすことになります。
閉山期間中の登山は、自分自身の命だけでなく、救助にあたる人々の命をも危険にさらす行為です。登山のルールを守り、安全が確保された開山期間に訪れるようにしましょう。
(Hint-Pot編集部)