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からだ・美容

「気をつけている人ほど」陥る冬の落とし穴 良かれと思った厚着が逆効果に! 医師が警告する「温めすぎ」のリスクとは

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

教えてくれた人:佐藤 留美

過剰な保温が体温調節機能を低下させる

 人間の体は、約37度の体温で最も効率的に機能するようにできています。過剰な保温を続けることによって、体温を適温に下げる際に重要な汗腺の働きや皮膚血管拡張作用を妨げ、ひいては暑さへの適応能力の低下を引き起こします。

 体を温めすぎると、自律神経系の働きが乱れ、本来備わっている体温調節機構が正常に働かなくなります。その結果、体に変調を来たし、冷え性の人はかえって悪化するケースも。適度に温めることは大切ですが、温めすぎには注意が必要です。

 以下のような症状を感じたら、それは温めすぎのサインです。

・のぼせ
・のどの渇き
・発汗
・疲労感
・頭痛
・めまい

 これらの症状が現れたら、速やかに暖房を調節したり、衣類を脱いだりして体温を調整しましょう。

小児・高齢者はとくに注意が必要

 小児、とくに乳幼児は体温調節機構が未発達であること、高齢者については加齢に伴う身体機能の全般的な低下があることから、体を温めすぎると上に述べたような反応が強く生じるだけでなく、生命に危険が及ぶこともあります。

 小児や高齢者においては、とくに注意しましょう。本人が「暑くない」と感じていても、室温や衣類が過剰になっていることもあるため、周囲がこまめに様子を確認し、調整することが重要です。

(Hint-Pot編集部)

佐藤 留美(さとう・るみ)

久留米大学医学部卒業後、同大学病院や市中病院にて臨床医として研鑽を積む。大学院では感染症学の研究に励み、医学博士号を取得。臨床面では内科・呼吸器・感染症・アレルギーなどの専門医及び指導医となり、同大学関連の急性期病院にてCOVID-19の診療など第一線で活躍中。花粉症や喘息などのアレルギー疾患の診療経験も豊富。その傍ら、現在は藤崎メディカルクリニックの副院長として地域医療にも取り組んでいる。