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満員電車で泣き出した子ども あやす母親に向けられた一言にハッとさせられる漫画が話題 「優しい社会になってほしい」
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子連れでの外出がプレッシャーに お母さんは大丈夫?
電車で泣き出してしまった子どもをあやしていたら冷たい言葉をかけられた、舌打ちをされたといった殺伐としたエピソードを目にしたことはありませんか。子どもとお出かけをしたくても、バスや電車などの公共交通機関を利用するのに緊張してしまうというママも多いようです。しかし、子どもの感情は親だからと言ってコントロールしきれるものではありません。電車の中で大泣きしている子どもをあやすお母さんに、声をかけた女性が「天の使い」のようだったというエッセイ漫画が話題を呼んでいます。
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話題となった漫画を描いたのは、コミックエッセイ「戦うみみちゃんと不条理な世界(KADOKAWA刊)」の著者であるうさぎのみみちゃん(@usagitoseino)さん。理不尽なできごとに対する痛快な一言が気持ち良い4コマ漫画を発信しています。
今回は、みみちゃんが仕事帰りの満員電車に乗っていた時のこと。10分ほど停車せずに走り続ける電車の中で、赤ちゃんが大きな声で泣き出してしまいました。母親と思われる女性は必死になって子どもをあやしますが、泣き止む様子はなく、車内の冷たい目がその親子に注がれていました。
すると、その親子に対し声をかける中年女性が。そっと近づくと、「お母さん、大丈夫だからね」と、子どもが泣き止まず半泣きになっている母親に声をかけました。その時、作者にはこの女性が「天の使いか」と思えたそうです。
作者は、電車の中で泣き叫ぶ子どもを抱えるお母さんが一番精神的に「大丈夫じゃない」ように思うと言います。確かに焦れば焦るほど回りは見えなくなり、周囲のため息や舌打ちに追い詰められていきます。この漫画を描いたきっかけは「この母親のように、世の中には想像より多くの母親が子どもを連れての外出で苦労されているのだということに気づいたから」と作者はいいます。
女性の一言から車内の空気は少々和らぎ、明らかな舌打ちやため息は無くなったように感じられたそう。そして、この漫画は大きな反響を呼び、「こんな声かけられたら泣いてしまう…」「子供は泣くのが仕事だもんねえ」「優しい社会になってほしい」など、さまざまな感想が寄せられました。
中には「これ、男性からだとどんなふうに声かけるのがいいですかねぇ」「お母さんプレッシャーに思わないでって思いながら何もできない…」など、何かお手伝いをしたくても一歩がなかなか踏み出せないと言った声も見られました。難しい問題ではありますが、ちょっとした勇気と思いやりのある行動で、誰もが暮らしやすい社会を目指していきたいものです。
(Hint-Pot編集部)