Hint-Pot | ヒントポット ―くらしがきらめく ヒントのギフト―

話題

「ラン活、終了」中古の“500円ランドセル”に賛否…「浮いたお金は経験に」平均6万円超の過熱商戦に一石

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部/クロスメディアチーム

年々過熱している「ラン活」(写真はイメージ)【写真:写真AC】
年々過熱している「ラン活」(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 近年、子どもの小学校入学に向けてランドセルを選ぶ「ラン活」が過熱しています。デパートの売り場には色とりどりのランドセルが並び、10万円を超える高級ランドセルもあるなか、ある父親が購入した500円のランドセルが大きな話題を呼んでいます。賛否両論を呼んでいる掘り出し物のランドセルについて、詳しい話を聞きました。

 ◇ ◇ ◇

2025年のランドセルの平均購入金額は6万746円で、初めて6万円台を突破

「我が家のラン活、終了しました 使うのは2027年4月からです
ご縁あって500円。大事に使えればそれで十分。浮いたお金は、経験に回します」

 今月13日、SNS上に投稿された写真には、黒の光沢と淵を彩る緑のラインが美しい、傷ひとつない美品のランドセルと、「500円」という驚きの値札が収められています。

 投稿者は40代の男性で、会社を退職し資産収入と個人事業で生活しているというNewいちろー|41歳でFIREした父(@free_Newichiro)さん。写真のランドセルはリユースショップで税込550円で販売されていた中古品で、「家族で立ち寄った際に子どもが『これがいい』と選びました」と購入の経緯を説明します。

 近年、ランドセル商戦は激化の一途をたどっています。一般社団法人日本鞄協会ランドセル工業会の調査によると、2025年入学の児童を対象としたランドセルの平均購入金額は6万746円で、初めて6万円台を突破。18年の平均購入金額は5万1300円で、年々価格が高騰している事情がうかがえます。

 入学の1年以上前から販売が始まり、人気ブランドや工房系のランドセルは早期に売り切れることも。価格帯も幅広く、数万円から10万円を超える高級品まで多様化しており、祖父母が孫のために購入するケースも多く、家族を巻き込んだ一大イベントと化しています。

 そんな状況も相まって、“500円ランドセル”には反響が殺到。「500円にはとても見えない美しさ!」「選択肢としては全然アリだと思います」「8万円のバッグを買うより、浮いた7万9500円で家族の思い出を作る。この判断に拍手を送りたい」「合理的で賢い親御さん」といった称賛の声が多く送られています。

 一方で、「俺だったら嫌だな」「安いやつでもいいと思うけどランドセル中古はちょっとなし」「本人が気にしないならいいですけど、『お前の中古じゃね?』と虐められないか心配」といった懸念の声も。「子供が特に気にしてないなら大いにアリだと思います」「お金の使い方や価値観は各家庭それぞれ」など、当事者である子どもの判断次第という意見も多く、賛否両論となっています。

 Newいちろーさんは、思わぬ反響を呼んだ投稿の意図について「価格の高低を議論したかったわけではなく、『何にお金と時間を使うかは各家庭の価値観次第』という前提を共有したいという意図でした。我が家にとっては“納得感”が最優先でした」と説明。「賛否さまざまなご意見をいただきましたが、消費や経験の優先順位について考えるきっかけになったのであれば意義があったと感じています」と話しています。

 過熱するラン活の一方で、こうした選択肢もあるということを示した今回の投稿。ブランドや品質を重視する家庭もあれば、経済性や実用性を優先する家庭もあり、どちらが正しいということはありません。大切なのは、子ども自身が納得し、6年間大切に使い続けられるかどうか。ランドセル選びはお金の使い方や物の価値について考える、大切な教材の1つなのかもしれません。

(Hint-Pot編集部/クロスメディアチーム)