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「実はもったいないことをしていたかも…」 多くの人が誤解しているイチゴの扱い方 栄養士が教える、おいしさと栄養を逃さない「3つの鉄則」とは

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

教えてくれた人:和漢 歩実

独特の甘酸っぱさが人気のイチゴ(写真はイメージ)【写真:写真AC】
独特の甘酸っぱさが人気のイチゴ(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 みずみずしい甘酸っぱさが魅力のイチゴ。そのまま手軽に食べられるところも人気ですが、良かれと思ってやっていることで、おいしさや栄養を逃していることもあるようです。イチゴにまつわる誤解について、栄養士で元家庭科教諭の和漢歩実さんに伺いました。

 ◇ ◇ ◇

春先から露地栽培が旬に

 冬のイメージがあるイチゴですが、これから春先にかけて露地栽培のものが旬を迎え、価格が手頃になります。見た目のかわいらしさに加え、甘酸っぱい香りと味わい、食べやすさも人気の理由でしょう。

 栄養面では、美肌作りや免疫機能の向上に役立つビタミンCが豊富です。そのほか、造血作用や貧血予防が期待できる葉酸、目の働きの向上や眼精疲労の予防が注目されるアントシアニンも含みます。低カロリーなので、食後のデザートとして取り入れたいフルーツのひとつです。

 イチゴのおいしさや栄養を丸ごと味わいたいところですが、食べる際についやっていることが、結果的に「もったいない」ことにつながっているケースも。よくある3つを紹介します。

おいしさや栄養を逃している? 3つの誤解

○その1 洗ってから保存する
 イチゴは水分に弱いので、洗ってから保存すると傷みやすくなり、おいしさを損ねる原因になります。水洗いは「食べる直前」に行いましょう。購入してすぐに食べない場合は、乾燥しないようフタ付きの密封容器に入れ替えるなどして、冷蔵庫の野菜室で保存します。

○その2 ヘタを取ってから洗う
 ヘタを取ってから水洗いすると、ビタミンCや葉酸、アントシアニンなど水溶性の栄養成分が流出してしまいます。また、水分がイチゴの内部に入ってしまい、水っぽい味わいになってしまう可能性も。栄養面やおいしさを逃さないために、水洗いは「ヘタ付きのまま」が基本です。イチゴはデリケートなので、ボウルに水を張って1粒ずつ、優しく洗いましょう。

○その3 先端から食べ始める
 好みによりますが、ヘタのある側から食べ始めると、最後まで甘さを感じられておいしいといわれています。イチゴは先端部から熟していくため、ヘタのある側よりも先端に糖が多く、甘いことが理由です。

イチゴの選び方と食べ方のアレンジ

 新鮮なイチゴは、ヘタでわかります。緑色が濃く、みずみずしく張っているものがおすすめです。また、果肉に傷がなく、ヘタの近くまで色鮮やかでハリがあるものを選びましょう。

 そのまま生で食べるとおいしいですが、栄養価をみるとたんぱく質が少ないため、ヨーグルトに添えたり、牛乳や豆乳と一緒にミキサーにかけて、イチゴミルクやイチゴソイにしたりすると栄養バランスが整います。

 カットして野菜サラダに合わせたり、つぶしてフレンチドレッシングに混ぜたりしても、彩りが良くおいしいです。大量に手に入って食べ切れない場合は、ジャムにするのもおすすめ。加熱するとビタミンCが減ってしまいますが、凝縮されたイチゴの味が楽しめるでしょう。肉料理のソースの隠し味としても合います。

(Hint-Pot編集部)

和漢 歩実(わかん・ゆみ)

栄養士、家庭科教諭、栄養薬膳士。公立高校の教諭として27年間、教壇に立つ。現在はフリーの立場で講師として食品学などを教える。現代栄養と古来の薬膳の知恵を取り入れた健やかな食生活を提唱。食を通して笑顔になる人を増やす活動に力を注いでいる。
ブログ:和漢歩実のおいしい栄養塾