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娘のひな人形を無断で渡した夫 義実家よりも家族を優先できない人との結婚は続けるべき? 夫婦カウンセラーがアドバイス

公開日:  /  更新日:

著者:和栗 恵

教えてくれた人:夫婦カウンセラー・原嶋 めぐみ

夫に対してすべきなのは「説得」ではなく「確認」

「本当は今すぐにでも離婚したいのですが、夫が渋っていて話し合いが進みません。義母や義姉からも、毎日のように電話がかかってきて『こんなことで離婚なんて』と言われ続けています。もしかしたら、許さない私のほうが悪いのでは……と感じてしまうこともあって」

 そう語る路子さんに対し、夫婦カウンセラーの原嶋めぐみさんはまず、こう断言します。

「路子さんが抱いている違和感は、決して大げさなものではありません。今回の問題はひな人形を勝手に貸したことではなく、夫が家族の優先順位の一番上に何を置いているのかが露呈した点にあります」

 原嶋さんは、離婚するか否かを急いで決める必要はないとしつつも「これ以上、心を削られ続ける必要はない」と話します。

「『なぜあの行動を取ったのか』を理解しようとする必要はありません。確認すべきなのは、これから先、夫が誰の味方でいるつもりなのかという一点です。娘と妻なのか、それとも実家側なのか。その答えしだいで、今後の選択肢は自ずと絞られてきます」

 夫が曖昧な態度を取り続ける場合については、こう続けます。

「謝罪がない、線引きもしない、実家に対して行動を起こさない。そうした状態が続くのであれば、それは“変わる気がない”という明確なサイン。その事実をどう受け止めるかは、路子さん自身が決めていいです」

 また、義理の家族との関係についても、原嶋さんははっきりと線を引きます。

「親族だからといって、価値観を踏みにじられてまで関わる必要はありません。無理にわかり合おうとせず、『これ以上の接触は受け入れない』と距離を取ることは、逃げではなく自衛です」

 最後に、こう締めくくりました。

「離婚するかどうかよりも先に大切なのは、これ以上、自分の感覚を疑わされる環境に身を置かないこと。路子さんが“おかしい”のではありません。おかしい状況の中に、長く置かれているだけなのです」

(和栗 恵)