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義母の暴走よりもつらかったのは夫の“同調” ひな人形をきっかけに壊れた夫婦関係 カウンセラーがアドバイス
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教えてくれた人:夫婦カウンセラー・原嶋 めぐみ

義母とのトラブルは、どの家庭にも起こり得るものです。しかし、その場で本当に問われるのは、配偶者がどちらの立場に立つのかという一点かもしれません。娘とひな人形を準備していた穏やかな時間に、義母が思いもよらぬ行動をとり、夫への愛情も一気に冷めてしまったという30代女性。いったい何があったのでしょうか。夫婦カウンセラーのアドバイスとともに紹介します。
◇ ◇ ◇
ひな人形を見て突然怒り出した義母
持病があった義父が亡くなった翌年、東京都在住の専業主婦・水谷純子さん(仮名・30代)は、娘に手伝ってもらいながら、自宅のリビングにひな人形を飾りました。
「かわいいね」「お着物が素敵だね」。そんな会話を交わしつつ、家族で穏やかな時間を過ごしていたといいます。
ところがそのとき、近居している義母が、なんの前触れもなくリビングに入ってきました。
「最初は笑顔だった義母が、飾ってあるひな人形を見た瞬間、激高したんです。『非常識!!』と叫び、感情を抑え切れない様子で怒鳴り散らして……」
せっかくきれいに飾ったひな人形は壁に投げつけられ、娘が一生懸命作った折り紙の花も、床に無残に散らばりました。あまりの出来事に、娘は恐怖で大泣きしてしまったそうです。
「慌てた夫が、義母を外に連れ出しました。そのあと話を聞いてくれたようで、義母の言い分は『義父の喪中に、節句のお祝いをするなんて許せない!』というものでした」
あまりにも突然の出来事に、「そんなに失礼なことだったのだろうか」と不安になった純子さんは、すぐにスマートフォンで調べたといいます。しかし、喪中にひな人形を飾ること自体に問題はなく、家庭内で行う程度の行事であれば差し支えないという情報ばかりでした。
食事会の予定もなく、娘を派手に着飾らせるつもりもなく、ただひな人形を飾っただけ。それでも「非常識」と断じられたことに、純子さんは強い理不尽さを覚えたといいます。しかし、その年は、ひな人形をそっとしまい込みました。
その翌年、祖父を亡くして寂しい思いをしているだろうと考え、純子さんは義母も招いてひな祭りを祝うことにしました。当日、義母はにこやかな笑顔で現れ、娘を膝にのせると、思いもよらない言葉を口にしたといいます。
「娘ちゃんは、かわいそうだねー。昨年はおひな様を飾ってもらえなかったんだってねー」
怒りで手が震えたという純子さん。しかし、それ以上にショックだったのは、事情を知っているはずの夫が「そうなんだよねー。かわいそうだったよねー」と、義母に同調したことでした。
「文句を言いたいのに、驚きすぎて言葉が出ず、口がパクパクしてしまったのを今でも覚えています。その後、冷静になると、離婚の文字が頭に浮かびました」
この日を境に、義母に対してはもちろん、妻と娘を守らなかった夫への愛情も、ほぼゼロになってしまいました。解決策はあるのでしょうか。