からだ・美容
「有毛細胞は基本的に再生しません」 イヤホン難聴のおそろしさに耳鼻科医が警鐘 骨伝導も過信は禁物
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教えてくれた人:鈴木 香奈
「60/60の法則」を守りイヤホン難聴を予防
イヤホン難聴を予防する対策として、鈴木医師は「大音量で長時間聴かないことを心がけてください。音量を最大の『60%以下』にする、『60分』ごとに休憩する、60/60の法則を守りましょう」とアドバイスします。
再生機器の種類にもよりますが、最大音量の60%以下にすると周りの音が聞き取れる程度の音量になり、耳の負担は減ります。一定の音量を維持するために、ノイズキャンセリングを活用するのも選択肢のひとつだそうです。加えて、60分聴いたら10分程度は耳を休ませることを習慣化する必要があるといいます。
ちなみに、骨伝導イヤホンは一般的なイヤホンのように外耳道からではなく、頭蓋骨を通じて音が届くため周囲の音も聞き取りやすく、「耳にやさしい」イメージを持つ人もいるでしょう。しかし、「一般的なイヤホンと同じく蝸牛に音の振動が届くので、大音量であれば同様に有毛細胞が損傷し、音量しだいでは難聴のリスクはあります」と指摘します。
イヤホン難聴を防ぐには、日常的に有毛細胞を酷使しないことが大切です。今日からできる小さな心がけで、耳の健康を守りましょう。
(Hint-Pot編集部)

鈴木 香奈(すずき・かな)
金沢駅前ぐっすりクリニック院長。日本耳鼻咽喉科学会専門医。1996年、金沢医科大学卒業。睡眠時無呼吸症候群を核に一般耳鼻咽喉科診療を行う。