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「子どもが自己肯定感を育むうえでとても良い」 ハワイ在住の日本人ママが絶句した“驚きのルール”とは
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8歳の息子さんが所属するバスケットボールリーグの試合を通して、子どもへの“配慮”があることに驚いたという、主婦ライターのi-know(いのう)さん。日米ユース・スポーツの考え方の違いについて、思いをめぐらせるきっかけになったといいます。第98回は「ユース・スポーツはどうあるべきか」です。
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順位を競わない、ハワイの「フィットネス・デー」
日本には、運動会の徒競走などで順位をつけない小学校もあると聞きます。その点に関して、私の周囲では「スポーツを通して勝ち負けを学ぶのは良いことなので、順位をつけたほうが良い」という意見が多く聞かれます。一方で、インターネット上では「スポーツが苦手な子にとって、順位をつけられることは苦痛でしかない」という意見もみられます。
では、私が子育てをしているハワイはどうでしょうか。年に一度、日本でいう運動会のような「フィットネス・デー」というイベントが開催されますが、日本とはかなり内容が異なります。
「フィットネス・デー」は、簡単なアクティビティを通して仲間と楽しむことが目的なので、勝ち負けを競ったり、順位づけたりするものはほとんどありません。また、日本のように、その日のために練習や準備をすることもないのが特徴です。
点差が開くとスコアを消す、子どもを守るルール

さらに、学校外のスポーツにおいても、小学生年代に「勝ち負けを意識させない」ための配慮がなされていると感じます。
それは、8歳の息子が所属しているバスケットボールリーグでのこと。チーム間の実力差が大きいと、点差が開きすぎることがあります。
その場合は、電光掲示板のスコアをリセットして「0-0」の表示にするというルールがあります。その後は、ゴールが決まっても得点は表示されず、そのまま最後まで試合続行します。
もちろん、スポーツは勝ち負けがあって当たり前の世界です。しかし、あからさまに点数を見せつけずとも、子ども自身が「向こうのチームのほうが強かった」と把握できているので、これは良い配慮だと感じています。
日本の少年野球では、点差がつきすぎると途中で試合終了となるコールドゲームが存在します。ただし、それは「勝敗が覆ることがないから」というのが主な理由ですよね。
しかし、アメリカのバスケットボールをはじめとするユース・スポーツにおいて、点差がつきすぎた場合に点数を表示しないことは「子どものメンタルヘルスを守るため」なので、両者の目的は異なります。
さらに昨今、アメリカでは少年野球でさえ点差がついても試合を中断せず、点数をつけないまま最後までプレーをさせる傾向にあるようです。