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天日干しや叩くのはOK? 知っておきたい羽毛布団の正しいケア方法 専門家が解説

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

しまう前に知っておきたい羽毛布団のケア(写真はイメージ)【写真:PIXTA】
しまう前に知っておきたい羽毛布団のケア(写真はイメージ)【写真:PIXTA】

 冬の終わりが近づき、そろそろ羽毛布団をしまう準備を始める時期。高価な寝具だからこそ、できるだけ清潔に長く使いたいと、こまめにお手入れをしている方も多いのではないでしょうか? しかし、良かれと思って続けている日常のケアが、実は羽毛布団の寿命を縮めている可能性も。正しいお手入れ方法について、フランスベッド株式会社インテリア商品企画課の宅島原音さんに伺いました。

 ◇ ◇ ◇

羽毛布団のお手入れ ついやりがちな「5大NG行為」

 羽毛布団は、適切にケアすれば長く使える寝具です。ただし、一般的な布団と同じ感覚で扱うと、繊細な羽毛を傷め、保温力の低下につながることがあります。ついやりがちなNG行為を見ていきます。

○カバーを外して直射日光で干す
 宅島さんによると、「直射日光で長時間干すと、羽毛や生地が熱や紫外線の影響を受け、膨らみの低下や生地の劣化につながります」とのこと。日光にたくさん当てたほうが、清潔さを保てそうな印象もありますが、避けるべき行為だといいます。干す場合は、カバーをかけたまま風通しの良い日陰で1~2時間が目安。湿気がこもりやすい室内で干す場合は、換気もあわせて行うと効果的だそうです。

○布団を叩く
 ほこりを落とすために強く叩くのも、NG行為の1つです。「生地や縫製を傷め、羽毛が折れたり飛び出したりする原因になります」と宅島さん。羽毛布団を長持ちさせるには、表面を軽く払う程度にとどめるのが適切だといいます。

○コインランドリーで洗濯する
 洗濯表示を確認すると家庭洗いができるものもありますが、洗濯する際、重要なのは「しっかり乾かすこと」だそう。「コインランドリーなどでタンブラー乾燥してしまうと、生地や羽毛を傷めてしまう可能性があります。できれば乾燥機に入れずに持ち帰り、十分乾かす必要があるのですが、これは非常に難易度が高く、失敗例も多いです」とのこと。「羽毛布団は、基本的に軽くつぶして湿気を抜く、陰干しするなどのメンテナンスで十分ですが、洗濯をしたい場合はクリーニング店の利用をおすすめします」

○掃除機で吸う
 ダニ対策として掃除機をかける方もいるかもしれません。「直接掃除機を当てて吸引するのは、生地を傷め、羽毛がとび出てくるリスクが高まります」と、避けたいお手入れ方法だと指摘します。

○圧縮袋で保管する
 収納スペースを節約しようと、羽毛布団に圧縮袋を使うのも不向きです。「圧縮することで、中の羽毛が長期的につぶれて復元しにくくなったり、折れてしまったりする原因になります。また、通気性が悪くなり湿気がこもりやすくなるため、カビや臭いの原因になる可能性もあります。圧縮袋でなくても、小さな収納袋に詰め込むのもNGです」

来シーズンも快適に使うための「正しい保管方法」

 これから春に向けて羽毛布団をしまう時期になります。お手入れでのNG行為を踏まえたうえで、どのように保管すると良いのでしょうか。

「カバーを外して優しくゆっくり抑えるように中の空気を抜きながら、縦に三つ折り(ダブルサイズ、クイーンサイズは四つ折り)、横に三つ折りにしてサイコロのような形にします。通気性の良い収納袋に入れて、風通しの良い場所に保管してください」

 半年ほどあと、次のシーズンに使い始める前には、収納袋から出してしばらく広げて空気を含ませておくと、快適に使用できるといいます。

 長年使用していて膨らみがなくなった、生地が汚れたと感じる場合は、リフォームも選択肢の1つだといいます。

「生地から中の羽毛を取り出して洗い、使用できる羽毛を選別し、それに新しい羽毛を追加して、新しい生地で布団を作り直すというもの。膨らみが少なくなった羽毛布団もふんわりとよみがえらせることができます」

 羽毛布団を長持ちさせるために、やりがちなNGポイントを押さえ、上手な保管を心がけたいものです。気になる場合はリフォームも視野に入れ、長く愛用していきたいですね。

(Hint-Pot編集部)