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地下にいるとき地震が起きたらどうする? 防災士が解説 地下通路・地下街で注意すべき行動とは

公開日:  /  更新日:

著者:和栗 恵

地下通路や地下街にいるときに地震が発生した際の正しい行動とは(写真はイメージ)【写真:PIXTA】
地下通路や地下街にいるときに地震が発生した際の正しい行動とは(写真はイメージ)【写真:PIXTA】

 東日本大震災から15年。2011年3月11日に発生した地震では、北海道から関東にかけての広い地域で、強い揺れが観測されました。地下街や地下通路にいた人のなかには、停電や混乱で不安な状況に直面したケースもあります。地下空間にいるときに大きな地震が起きた場合、どのように行動すれば良いのでしょうか。地下での地震発生時の対応について、防災士の和栗恵さんが解説します。

 ◇ ◇ ◇

地下通路ではパニックに注意

 地下通路を歩いているときにもし大きな揺れが襲ってきたら、速やかに壁際や太い柱のそばに移動してください。そして、カバンなどで落下物から頭を保護しながら、揺れが収まるのを待ちます。

 この際、カバンなどを頭にぴったり押し当てるのではなく、頭との間に10センチ程度の空間を作るように掲げましょう。落下物の衝撃をやわらげる効果があるとされています。

 揺れが収まったあとは、落ち着いて非常口の位置を確認しましょう。一般的に、地下は地上よりも揺れが伝わりにくいとされています。火災などの危険がなければ、慌てて地上に出ようとして階段で転倒するよりも、状況を確認しながら行動することが重要です。スマートフォンなどで情報を確認し、周囲の状況を見ながら避難を判断しましょう。

 地下のような閉塞的な空間では、人の動きが集中するとパニックが起きやすくなります。非常口に人が集中すると、将棋倒しなどの事故につながる可能性も。落ち着いて行動し、必要に応じて周囲と距離を取りながら安全を確保しましょう。駅などの地下通路では、係員や駅員の指示に従うことも大切です。

地下街では、火災発生に注意

 地下街で地震に遭った場合も、まずは柱や壁際に身を寄せ、カバンなどで頭を守る行動を取りましょう。

 地下街では、飲食店などから火災が発生する可能性もあります。揺れが収まったあとは周囲を確認し、煙や火の気配がある場合は反対方向の非常口を探し、落ち着いて避難します。

 地下街では一般的に、約60メートルごとに非常口が設けられているとされています。また、停電時でも非常灯が点灯する仕組みになっていることが多いため、それを頼りに避難経路を確認しましょう。なお、エレベーターは停電などで停止する可能性があるため、避難の際は階段を利用するのが基本です。

 地上に出たあとは、さらに安全な場所へ移動します。広域避難場所や、周囲に高い建物が少ない公園、グラウンド、広場など、落下物や火災の危険が少ない場所が望ましいとされています。

 移動の際は、余震にも注意が必要です。周囲が高い建物に囲まれている場所では、ガラスや看板などの落下物の危険があります。状況によっては、建物の中にとどまったほうが安全な場合もあります。周囲の状況を確認しながら、より安全な場所を選んで行動することが大切です。

(和栗 恵)

和栗 恵(わぐり・めぐみ)

防災士・ライフスタイルライター。1970年東京都生まれの B型。雑誌、ウェブ、ドラマCD、ゲームシナリオ制作など、さまざまな媒体を手がける。男女の本質的な違いに着目した独自の恋愛論・結婚論を、ティーン誌、青年誌、ママさん向けウェブなどで展開中。著書にA型夫とB型妻との生活を描いた「毎日がグチLove B型妻 VS A型夫(笠倉出版社)」、「そして、ありがとう…ー犬とわたしの12の涙ー(日本文芸社)」などがある。