からだ・美容
春先に「足がつる」原因とは? 更年期世代は要注意 夜の激痛を防ぐ食事のヒント
公開日: / 更新日:

少しずつ寒さがゆるみ、やわらかな春の気配を感じるようになりました。しかし、季節の変わり目のこの時期、夜中に突然「足がつった!」と、激しい痛みで目が覚めた経験はありませんか? 実は、春ならではの体のゆらぎや、更年期特有の不調が関係しているかもしれません。更年期の女性の元気をサポートする、国際中医薬膳師のかみむら佳子さんによる連載。今回は中医学の視点から、春に足がつりやすくなる原因を紐解き、旬の食材の力で体のめぐりと潤いをやさしく整える食養生の知恵をお届けします。
◇ ◇ ◇
春に足がつりやすくなるのはなぜ? カギを握る「肝」の働き
足がつる原因は、水分不足や冷え、筋肉疲労などさまざまです。とくに春は、季節の変わり目。気温や環境の変化に体が順応しようとするため、バランスが崩れやすく、足がつりやすい時季でもあります。
薬膳で、春は「肝(かん)」の季節と考えます。肝は、気や血のめぐりをスムーズにし、体全体のリズムを整える働きを担う存在です。感情やストレスとも関わりが深く、「自律神経の働きに少し似ている」と表現されることもあります。
春は、自然界のエネルギーが上へ外へと伸びる時期。体の中でも、めぐらせようとする力が高まりやすくなります。ただ、冬の間に溜め込んだ冷えやこわばりが残っていると、そのめぐりが追いつかず、筋肉が緊張しやすくなることがあります。
中医学では「肝は筋を司る」といいます。ここでいう「筋」は、筋肉や腱のことです。めぐりが十分でないと、とくにふくらはぎのような末端にサインが出やすいと考えられています。これが、春に足がつる一因とされる理由です。
就寝中に突然ピキッ! 夜中に足がつりやすい理由
夜中に足がつりやすいのは、体が休息モードに入っていることに関係があります。眠っている間は筋肉をほとんど動かさないため、血のめぐりがゆるやかになります。
薬膳でいう「血(けつ)」は、体を潤し、筋肉をやわらかく保つ働きを含む考え方です。もともと血が不足ぎみ、または滞りがちな人は筋肉に必要な栄養や潤いが行き届きにくくなり、緊張しやすくなるといわれています。
なかでも更年期は、女性ホルモンの変化により体のバランスがゆらぎやすい時期です。潤いが不足しやすく、冷えを感じやすくなることもあります。そこへ肝の働きが追いつかず、春特有のめぐりの悪さが重なることで、夜中に足がつりやすくなるのです。
