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「どんなものでも買い取ります」→強引に貴金属を要求 訪問購入トラブルに注意 国民生活センターが警告
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金価格が史上最高値を更新し続けるなか、家庭に眠る貴金属を狙った悪質な訪問購入トラブルが増加しています。独立行政法人国民生活センターが公式YouTubeのショート動画で、こうした強引な訪問購入について注意を呼びかけています。
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「貴金属はないか」と強要
「強引な訪問購入! 狙いは貴方の貴金属! 事例と対策をご紹介!」と題された動画で、同センターは70歳代の女性が被害に遭った実際の事例を紹介しています。
「どんなものでも買い取ります」という丁寧な電話を受けて、洋服の訪問買い取りを了承した女性。しかし、訪問してきた若い男性から、突然「貴金属はないか」と強く言われ、怖くなった女性は、亡くなった夫の金歯やネックレスなどを探して渡してしまいました。
しかも、それらを探している間に、買取書のチェック欄に勝手に記入され、近くに置いていた印鑑で捺印までされていたといいます。男性は買い取り代として約2万5000円を置いて帰りました。
訪問購入もクーリング・オフできる!
動画内では、以下の対策を呼びかけています。
・突然訪問して勧誘する業者を家に入れない
・売るつもりのない貴金属等は見せない。売却を迫られてもきっぱり断る
・売却時は必ず契約書を受け取る。物品の種類、買取価格、事業者の連絡先などを確認する
・訪問購入は、条件を満たせばクーリング・オフが可能。クーリング・オフ期間中は引き渡しを拒むことも可能
盗難や法律違反の疑いも、高齢者は特に注意を
同センターが2024年9月18日に公表した報道発表資料によると、寄せられた相談のなかには「ふと目を離した隙に貴金属を持ち去られた」など、盗難被害にあった可能性があるケースも。また、飛び込み勧誘や再勧誘、承諾を得ていない物品の勧誘を禁止する特定商取引法に違反する疑いがある事例が依然として報告されています。
こうした訪問購入では、消費者の親切心につけ込む手口も。「不用品を買い取り貧しい国に寄付する」などと伝えることで、消費者を断りにくい心理状態に追い込むといいます。
さらに深刻なのが、認知症などで判断力が低下した高齢者が被害に遭うケースです。契約内容を十分に理解できないまま、相場よりも安い価格で物品を買い取られるなど、不利な条件で契約してしまうことも。本人にトラブルの認識がない場合も多く、周囲が気付きにくいまま被害が潜在化するおそれも指摘されています。
訪問購入に関するトラブルに遭った場合は、消費者ホットライン「188(いやや)」を利用すると、お住まいの地域の消費生活センターにつながります。また、緊急でない相談を警察にする場合は、警察相談専用電話「#9110」も利用できますよ。
もし身近に高齢者がいる場合は、日頃から様子を気にかけておくことも大切です。思いがけない契約や見慣れない品物の売却など、小さな変化に気づくことが、被害の早期発見や防止につながるかもしれません。
(Hint-Pot編集部)