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「私の人生最大の後悔」 福島第一原発から5キロ圏内だった自宅に愛猫を残して避難→15年後…21歳の元気な姿に感動の声「どうかずっと元気で」

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

約1か月の間、外で過ごしていたマリンちゃん

6月で22歳になるマリンちゃん【写真提供:ツユリ(@tuyuri5151)さん】
6月で22歳になるマリンちゃん【写真提供:ツユリ(@tuyuri5151)さん】

 注目を集めたのは、現在21歳の女の子「マリン」ちゃんです。飼い主さんの知人宅の庭で野良ねこが出産し、そのうちの一匹がマリンちゃんでした。性格は加齢とともに穏やかになりましたが、昔はとてもやんちゃで、獣医さんに「男の子みたい」とよく言われていたそうです。

 そんなマリンちゃんと飼い主さんは、15年前の東日本大震災で被災。当時、マリンちゃんは室内で暮らしていましたが、地震に驚き、家族が避難した際に外へ飛び出してしまい、行方がわからなくなってしまいました。

 翌日、町から避難所へ移動するよう連絡が入りましたが、その際に「ペットは連れていけない」と強く言われたそう。飼い主さんは庭にありったけのごはんを用意して出発しましたが、外に出たままのマリンちゃんのことが心配でなりませんでした。

「数日後、探しに行こうとしましたが、検問所で警察に止められてしまい、その場で泣き崩れました」

「人生のすべてを捧げようと思っています」

 その後は、被災地支援をしている動物愛護団体と連絡を取り続けた飼い主さん。すると、神奈川県の愛護団体がマリンちゃんを保護していることが判明し、すぐに迎えにいきました。

「再会したときは痩せ細っており、威嚇もされましたが、声をかけるとすぐにニャーニャーと鳴き始め、同時にごはんをガツガツ食べ始めました」

 マリンちゃんを連れての避難生活では、一時的に祖父母の家で暮らし、やがてペット可能の借家を見つけます。震災後、気分が落ち込んで引きこもりがちになってしまった時期があったという飼い主さん。それを救ってくれたのは、マリンちゃんでした。

「ねこがそばにいてくれたので、徐々に気持ちが落ち着き、日常を取り戻せました。置き去りにしてしまったことを許してもらおうとは思いませんが、償いの意味も込めて、私の人生のすべてをマリンに捧げようと思っています」

 深い絆で結ばれた“ふたり”の日々が穏やかに、末永く続いていくことを願わずにはいられません。

○取材協力:ツユリ(@tuyuri5151)さん

(Hint-Pot編集部)