どうぶつ
「つらい時にいつも寄り添ってくれる」 元保護ねこの「思いやり」に飼い主が感謝する日々
公開日: / 更新日:
ねことの暮らしのアイデアにあふれる「猫ねこ部」がお届けするシリーズ「あなたの街の看板猫」。今回ご紹介するのは小さな骨董店の看板猫「シャンソン」くん。シャンソンくんは元保護ねこで、9年前に店主である久保木さんに迎え入れられました。「ギタールくん」という兄貴分と一緒に暮らしていましたが、3年前にギタールくんがお空に行ってからは、より「甘えん坊」になった感じがするそうです。今回はシャンソンくんに見られた変化を飼い主の久保木さんに伺いました。
◇ ◇ ◇
心地よく暮らせるよう絶妙な距離感を保ってくれるねこに
9年前に、飼い主である久保木さんにお迎えされたシャンソンくんとギタールくん。優しい獣医さんの元で一時保護され、愛情深く育ててもらったこともあり、お家にやってきた時も人を怖がる素振りは見せませんでした。
人に撫でられるのが大好きだったというシャンソンくん。ちょっぴりシャイでお店に出る回数はシャンソンくんほど多くなかったものの、いざお店に立つとお客さんのことを静かに見守ってのんびりしていたギタールくん。久保木さんはそんな2匹の優しさに救われたそうです。
「落ち込んでる時は寄り添っていてくれたり、ちょっと体調が悪くて寝込んでいると、心配そうに見に来てくれたり……。動物にこんな感情があるんだな、本当に優しいなって思って。今は本当にねこの優しさに助けられてる感じですね」
保護ねこ達を迎え入れて9年。久保木さんが感じる日々の幸せとは……。
「まだ2匹が子ねこの時、壊れたパソコンのキーボードを修理していた時があったんですね。『危ないから今は来ないでね』って言ったら、近づかないでちゃんと2人並んで見ていたり。冬の日におみそを仕込んでた時も、毛が入らないようにと『今日おみそやるからね』って言ったら、全然近寄っても来なかったり。ただかわいいだけじゃなく、私たちと心地よく暮らせるように絶妙な距離感を保ってくれているのがありがたいなというか、すごいなって思うんです」
そう思うと同時に、久保木さんは「逆に私の方がねこの気持ちを理解できているか不安になる時がある」と言います。